スポーツ界に貢献した人や団体に贈られる日本スポーツ学会大賞を、1月22日、花巻東高校の佐々木洋監督と、その教え子、菊池雄星投手・大谷翔平選手の3人が受賞した。佐々木監督は、3人での受賞に「ただただ幸せ」と喜びを語った。
花巻東 佐々木洋監督「2人にいただいた賞だと思うので、すばらしい教え子たちと巡り合えて、ただただ幸せです」
2010年に創設された日本スポーツ学会大賞は、体育関連の研究者やオリンピック関係者などの推薦をもとに贈られる賞だ。2021年度は、長きにわたって野球を通じた人間育成に尽力したとして、花巻東の佐々木洋監督と、その教えを受けメジャーで活躍を続ける菊池雄星投手・大谷翔平選手が選ばれた。菊池投手と大谷選手からはビデオメッセージが届いた。
菊池雄星投手「花巻東高校の教えでもある『決してあきらめない』というスローガンがあるが、僕自身が目指す夢に向かって常に挑戦し続ける。そういう日々を送っていきたい」
大谷翔平選手「高校時代の先輩でもある菊池雄星投手と佐々木監督と受賞できること、とてもうれしく思っている。これからも野球界・スポーツ界を一緒に盛り上げていけるように頑張りたいと思う」
また、菊池投手は佐々木監督からの印象に残っている言葉について、こう語った。
菊池雄星投手「仲間を大切にするとか、あるいはベンチ外の選手に、どれだけ気配り・心配りができるかが大事ということを3年間言われ続けて、今もそれはファンの皆さんの期待に応えたいなとか、そういう思いでいるし、常にそこの言葉は大切にしている」
そして、佐々木監督にとっても2人の教え子は日々刺激をもらえる大切な存在だ。
花巻東 佐々木洋監督「抜群に運動能力が高い選手であったと同時に非常に人格に優れた選手であった。彼ら2人に負けないようにこの賞を受賞したことで、何かいい影響を与えられるよう勉強を重ねていきたいと思う」