伊万里市議会の一般質問は９、１０、１４日の３日間開かれ、議員１１人が小中学校でのタブレット端末の活用などをテーマに質疑を交わした。（青木宏文）
【学校でのタブレット端末の活用】教育現場に情報通信技術を取り入れる国の政策の下、市が全ての小中学生にタブレット端末を配備して１年になる。授業での活用状況を聞かれた多久島功教育部長は「普段から積極的に活用し、２月に市教委が実施した調査では、小学校が１日当たり１クラス平均２回（時間）、中学校が同３回ほど使っている」と報告した。
また、新型コロナウイルスの感染が子どもにも広がる中、学校と自宅を結んだオンライン授業の実施状況について松本定教育長は「現時点ではオンライン授業よりもプリント学習などで対応しているケースが多い」と説明。議員から実施を急ぐよう求められると「家庭のインターネット環境やセキュリティーに関する課題もあり、できることから着実にやっていきたい」と述べた。
【選挙公報】４月に市長選、市議補選が実施される。市選挙管理委員会が発行する候補者の主張や経歴などを記した選挙公報について、議員が「（期日前投票が浸透した中で）有権者の手元にもっと早く届けることができないか」とただした。野中信守事務局長は「印刷物の戸別配布をこれ以上早くするのは難しいが、印刷データをできるだけ早く市のホームページに掲載し、ＳＮＳ（会員制交流サイト）で告知するなど情報提供に積極的に取り組みたい」と答弁した。