2022年01月19日
今回は、食洗機の掃除の仕方についてご紹介します。食洗機の掃除はどのようにすればよいのでしょうか。クエン酸が効果的という話や、リンナイやパナソニックなどメーカーごとの方法や洗剤の種類について解説していきます。
とても便利な食洗機ですが、使っているうちに庫内に汚れが蓄積し、次第に食器の汚れ落ちが悪くなることがあります。
食洗機の掃除はどのようにしたらよいのでしょうか。基本的な掃除の方法と、リンナイやパナソニック、ミーレなどのメーカーごとの掃除方法について詳しくご紹介します。
まずご紹介するのが、クエン酸を使用する方法です。クエン酸はカルキを除去することができ、また自然素材であるため環境に優しく安全です。
後にご紹介する食洗機専用のクリーナーもありますが、クエン酸の方が安く、汚れの落ち具合もクリーナーに引けを取りません。
1つ注意すべきなのは、パナソニックの食洗機については、メーカーがクエン酸を食洗機の掃除に使用した際の動作や効果を検証していないということです。
パナソニックの食洗機に関しては、クエン酸を使用するのを推奨していないので、使用しないようにしましょう。
クエン酸を使った掃除方法は、以下の通りです。
クエン酸の量は必要に応じて調整してください。十分に綺麗にならないようであれば、少し量を増やしてみてください。
ただし、クエン酸を利用する際には注意点もあります。クエン酸は酸性なので、使用すると食洗機の金属部分のサビの原因になることがあります。
そのため、クエン酸を使う場合は必ず、商品やメーカーごとの取扱説明書を確認するようにしましょう。
次にご紹介するのは、食洗機専用クリーナーを使う方法です。
食洗機専用クリーナーは、白くこびりついた水アカや残菜フィルターの奥の汚れも洗浄することができます。
使用するクリーナーのそれぞれの使用方法に従って使用しましょう。
続いては、メーカーごとの食洗機の掃除の仕方について詳しくご紹介していきます。食洗機のメーカーごとに推奨されている洗浄方法がことなります。また、製品ごとで推奨される取り扱いの方法が違いますので、本記事の内容はあくまで参考程度にし、詳しい情報は製品の説明書を参照することをおすすめします。
リンナイの食洗機の場合
まずは、リンナイの場合です。
リンナイの食洗機の場合には、庫内の洗浄にクエン酸を使用できます。(製品によっては使用できない可能性もあるので、取扱説明書をご確認ください。)
リンナイの食洗機の取扱説明書を確認すると、クエン酸を使用する場合のお手入れ方法が記載されていることがあります。
記載されている場合は、その通りに洗浄を行いましょう。
パナソニックの食洗機の場合
パナソニックの場合は、先にもご紹介したとおり、メーカーがクエン酸の使用を推奨していません。
もしクエン酸を使って故障してしまった場合、保証が効かなくなってしまう可能性もあるので、パナソニックの食洗機にはクエン酸を利用するのは控えた方がよいでしょう。
パナソニックは、食洗機専用洗剤を通常の2倍量入れて、お手入れコースか、お手入れコースがない機種では標準コースで運転するお手入れを推奨しています。
念入りに洗浄したい場合には、お手入れコースの80℃すすぎを使用してください。
ミーレの食洗機の場合
ミーレの食洗機の場合には、ミーレは食洗機専用クリーナーを販売していますのでそれを利用しましょう。
ミーレの食洗機専用クリーナーには、「ディッシュクリーン」、「ディスケーラー」、「インテンスクリーン」の3種類があります。
庫内の汚れの度合いによって使い分けるようになっているので、普通の汚れにはディッシュクリーン、強力な水アカにはディスケーラー、もっとしつこい汚れにはインテンスクリーンを使用してください。
Normal 55℃モードか、Intensive 75℃のショートモードを使用するようにしましょう。
クリナップの食洗機の場合
クリナップの食洗機の場合には、庫内の洗浄にクエン酸やお酢、レモン汁を使用できます。(製品によっては使用できない場合もあるかもしれませんので、取扱説明書を確認してください。)
食器を入れずに食洗機用の洗剤を入れて標準コースで運転しても汚れが残る場合には、クエン酸やお酢、レモン汁を洗剤の代わりに2~30g入れて、標準コースで運転してください。
上記の洗浄方法を行った後、ノズルの掃除をするのも効果的です。ノズルに汚れが詰まっていて、洗浄水が十分に出なくなる場合もあります。
本体から回転ノズルを外し、桶などに水を張って回転ノズルをつけ、ゆするようにして汚れを落としましょう。
回転ノズルの外し方については取扱説明書を確認してください。食洗機の種類によっては、外れないものがあるかもしれません。無理に外そうとすると故障の原因になります。
また、庫内の細かい部分を掃除するのもおすすめです。綿棒や布を使って汚れを掻き出したり、拭き取ったりして掃除しましょう。
ビルトインタイプの食洗機では、パッキンに漂白剤を使用するのは避けましょう。
卓上タイプの食洗機では、パッキンや排水ホースにしつこい汚れやカビがある際には、薄めた漂白剤を布につけて拭き、しばらく放置した後水拭きしてください。
卓上タイプの食洗機の場合には、排水溝カバーの掃除が必要です。
排水溝カバーが目詰まりすると、洗い上がりが悪くなったり、カビや臭い、水漏れが発生したりする原因になります。
続いては、食洗機の日頃の手入れの仕方についても簡単にご紹介します。
まずは、残菜フィルターの掃除です。食洗機を運転した場合は、毎回柔らかいブラシなどで掃除するようにしましょう。
残菜フィルターを掃除する際、残菜フィルターの下も確認するようにしましょう。
残菜フィルターの下にゴミが残っている場合、取り除いておきましょう。
ヒーターカバーも、掃除が必要な部分です。特に卓上タイプの場合には、運転後毎回掃除しましょう。ビルトインタイプは月に1回程度で十分です。
付着しているゴミを取り除くようにしてください。
使用後は、庫内をしっかりと乾燥させるようにしましょう。食洗機は水が溜まるので、カビが発生する場合があります。
乾燥機能を使うか、庫内を拭いておきましょう。
続いては、食洗機の汚れ別の掃除方法についても解説します。
食洗機の汚れの種類によって効果的な洗剤・掃除方法が異なりますので、ぜひ確認してみてください。
まずは食洗機の汚れの種類について、簡単にご紹介します。以下のようなものがあります。
これらの汚れに対するおすすめの掃除方法について、それぞれご紹介していきます。
まず、白いカスの汚れ(水アカやせっけんカス)には、クエン酸が効果的です。
水アカやせっけんカスの汚れは多くがアルカリ性の汚れですので、酸性のクエン酸で洗浄しましょう。
続いて、ベタベタの油汚れには、オキシクリーンやセスキ炭酸ソーダが効果的です。
油汚れは酸性であるため、アルカリ性のオキシクリーンやセスキ炭酸ソーダを使用しましょう。
黒カビやヌメリがある場合には、ハイターを使用しましょう。
黒カビやヌメリの部分にハイターをかけ、5分ほど経ったらスピードコースで洗い流します。
塩素系の漂白剤は食洗機用洗剤などと混ぜてはいけませんので、単独で使用するようにしましょう。
臭いやヌメリが気になるという場合には、専用クリーナーを使用するのが効果的です。
掃除に活躍する重曹ですが、食洗機には不向きですので使用しないようにしましょう。
重曹には研磨作用があり、食洗機に傷がつく場合があります。
また、粉が溶けずに残ってしまい、動作不良や故障の原因になる場合があります。
以上の掃除方法を試しても、洗い上がりがイマイチというような場合には、故障を疑う前に以下のポイントをチェックしてみてください。
1つ目のポイントは、食器を食洗機に入れる前に、十分に下洗いをしているか?ということです。
油汚れや食べカスが多く付着したままだと綺麗にならない場合がありますし、食洗機の汚れや臭いの原因になることがあります。
2つ目のポイントは、食洗機への食器の入れ方です。食器の汚れた面が内側に向いているか、お皿が重なりすぎていないか、確認しましょう。
物理的に食洗機の洗浄水が食器に届いていない場合、綺麗にならないことがあります。
最後に、食洗機を使用する際の注意点について、簡単にまとめます。
1つ目は、必ず食洗機専用洗剤を使用するということです。
手洗い用の台所用洗剤は食洗機には泡立ちがよすぎて泡が漏れたり、食洗機の故障の原因になったりする場合があります。
2つ目は、食洗機で洗ってよいものかどうか確認するということです。
熱に弱いものや変色しやすいもの、割れやすいものなど、食洗機では洗うことができないものもあります。
今回は食洗機の掃除の仕方について、詳しくご紹介しました。
便利な食洗機ですが、適切にメンテナンスをしないと故障の原因になります。
日頃のお手入れに加え、今回ご紹介したような掃除も定期的に行って、長く気持ちよく使えるようにしましょう。