• |
  • 記事

  • |
  • 個性派のラインナップで幅広いユ...

個性派のラインナップで幅広いユーザーを狙うauの春モデル - ケータイ Watch Watch

書かれた 沿って notbook

 急速な進化と共に、完成度が高められてきたスマートフォン。国内での普及率は50%に達し、市場全体も一時期のような過熱感が収まりつつあると言われる。昨年は各携帯電話会社が国内の音声通話定額を実現し、データ通信料は通信量による段階的な課金に切り替える一方、キャリアアグリゲーションやVoLTEなど、新しいネットワークを活かしたサービスを展開するなど、スマートフォンを主軸に据えた利用環境が充実し、国内のスマートフォン市場はすでに成熟期に入ったと見る向きも多い。

 こうした状況下において、各携帯電話会社が今年以降、どのような動きを見せるのかが注目されるが、auは今回の春商戦へ向けて、今までと少し違った形でのラインナップを揃えてきた。

個性派のラインナップで幅広いユーザーを狙うauの春モデル - ケータイ Watch Watch

 これまでの各社のスマートフォンのラインナップ展開を振り返ってみると、初期段階ではケータイ時代のように、さまざまなユーザー層別に豊富なバリエーションを展開してきたものの、この1~2年は主要メーカーのフラッグシップモデルを中心に、徐々にラインナップが絞り込まれてきた。そのため、どのモデルも形状やスペックなどが似通ってしまい、今ひとつ差別化が十分にできていない印象もあった。その結果、ブランド力に勝るモデルに注目が集まり、販売ランキングもやや偏りが見られるような傾向もあった。

 しかし、スマートフォンの普及率が50%に達したことで、今後はマーケティング用語でいうところの「レイトマジョリティ」や「ラガード」と呼ばれるユーザー層にもアプローチしていかなければならない。同時に、これまでにスマートフォンに移行したものの、十分な満足感を得ることができず、フィーチャーフォンに戻ってしまったり、スマートフォンらしい使い方ができなかったりする人が増えてきては困ってしまう。

 そこで、auとしてはより幅広いユーザー層に対し、明確なターゲットを持ったモデルを開発してきた格好だ。ユーザーが端末ラインナップを見たとき、「どれでもいいから買う」のではなく、「これなら自分に合う」「これは私に合っている」と考えられるように、明確な個性を持ったモデルを揃えてきたわけだ。携帯電話事業者によって、戦略は異なるだろうが、スマートフォンの市場が成熟してきた現状を考えると、他社も同じように、端末ラインナップに何らかの工夫を凝らさなければならない時期に来ているとも言えそうだ。