ベッドで読書するの、至福です。
電子書籍リーダーは、本を読むための「贅沢な」デバイス。メールやSNSの通知などに邪魔されることなく読書に没頭できますし、薄くコンパクトなボディにお気に入りの本を詰め込んで持ち歩けるなんて、私のような愛読家にとって夢のアイテムです。そこで今回はガジェットレビューサイトWirecutter編集部がおすすめする電子書籍リーダーをご紹介したいと思います!
電子書籍リーダーがあれば数千冊もの本をコンパクトに持ち運ぶことができ、タブレットやスマホよりも快適な読書体験を味わうことができます。数ある電子書籍リーダーのなかでもWirecutter編集部おすすめナンバーワンはAmazon Kindle Paperwhiteに決定しました!
読書好き大満足の機能満載!
誰もが喜ぶ機能満載の電子書籍リーダー。Kindle Paperwhiteは見やすいディスプレイとフロントライト、防水性能にお手頃価格、そしてAmazonが誇る膨大なライブラリを堪能できる、読書好きにとって夢のようなデバイス。
Kindle Paperwhiteのスクリーンは300ppiの高解像度で細かいテキストや絵もくっきり見やすいのが魅力。軽くてコンパクト、そしてフロントライトつきで暗いベッドルームでも問題なし。Amazonの豊富なライブラリは手を出しやすい価格で、いつでもどこでも読みたい本を楽しめます。第10世代以降は防水機能やBluetoothも搭載しているので、お風呂で読書したりオーディオブックをストリーミングすることもできます。
Kindleに負けないハードウェア
あえて「Kindleじゃない」という選択。Amazon以外の電子書籍リーダーがほしい、という方にはこちらの商品がおすすめ。防水機能やBluetoothはありませんし、Amazonのエコシステムとの連携もありませんが、それ以外のハードウェア性能やライブラリのラインナップはほとんど変わりません。
電子書籍リーダーとしてはAmazonがイチオシなのですが、KindleデバイスやAmazon以外の商品をお探しの方には、Kobo Clara HDをおすすめします。こちらも300ppiのスクリーンを搭載し、バックライトは調節可能な段階式で、見た目も使い心地もKindleに負けません。プラスチック製のボディは軽いけれどチープ感はなし。Amazonのエコシステムが使えないのが最大の相違点です。
高級感と充実機能を味わえる電子書籍リーダー
物理ボタンと大きな画面が独特。Libra H2OはKindle Oasisよりも低価格ながら、その機能のほとんどを網羅しています(Amazonエコシステムは除く)。防水機能や7インチ画面、物理的なボタンを搭載しているほか、照明は夜の読書にも最適な「色温度調整機能」を備えています。
できるだけ大きな画面で読みたい、あるいはカチッとボタンを押して「ページをめくる感じ」を体感したい方にはKobo Libra H2Oが最適なハイエンド製品です。より高価なAmazon上位機種に負けない機能を持ち、快適なデザインと耐久性のあるビルド品質を備えています。
電子書籍リーダーは電子書籍を読むための専用デバイス。おもに電子書籍ストアで購入した本をダウンロードできます。ここ数年、電子書籍リーダーはバックライトや防水機能、高解像度ディスプレイなど進化が目覚ましく、価格も値下がり傾向にありますので、まだ電子書籍リーダーを持っていない方は今が買い時。
スマホやタブレットなどにも電子書籍用のアプリがありますが、ついついニュースを確認してみたり、メールやSNSの通知が来るたびにアプリを切り替える必要があるなど、読書に集中しにくいというデメリットがあります。
最近の電子書籍リーダーはバッテリーのもちも良く、適度な明るさのライトや目に優しい画面など、紙に近い視覚体験を提供してくれます。すでに電子書籍リーダーを所有している方は無理に最新機種に買い替える必要はありませんが、ページめくりのスムーズさや解像度の高さなど、お使いの機種に不満がある場合は「こんなに進化したの!」と感激するかもしれません。
今回のレビューでは以下の点を比較検討し、おすすめ機種を厳選しました:
では、読書の秋にぴったりのおすすめ電子書籍リーダーをじっくり見ていきましょう!
Amazon Kindle Paperwhite(2018年版)はひと言でいうと、最高の電子書籍リーダー。Amazonのエコシステムとサービスを謳歌でき、コスパの良いライブラリで読書時間がグレードアップします。ストアからダイレクトに書籍を購入し、Wi-Fi経由で手軽にダウンロードすればOK。無料で4G回線が使えるプランなら外出先で気になった本をその場で入手することも可能。Kindle Paperwhiteは防水機能もあるのでビーチやお風呂でも読めますし、オーディオブックをストリーミングするためのBluetoothも備えています。
理想的な電子書籍リーダーに求めるもの、それは「読書体験を妨げないハードウェア」。Kindle Paperwhiteはそれを体現したデバイスで、片手で持ちやすい167mm×116mmの薄いプラスチック製ボディに、300ppiの高解像度スクリーンを装備。重量は182g(無料4Gつきは191g)と、iPhone XSより少し重いくらいなので、手が疲れる心配はありません(今回テストした機種はいずれも同程度でした)。ヘッドホンジャックやスピーカー、ナビゲーションボタンはなし。画面は埋め込み式ではないので、表面はフラットな感じ。下端の電源ボタンとmicro USBの充電ポート以外に物理的なボタンもありません。
Kindleのソフトウェアは使いやすく、ホームには現在読んでいる本やダウンロードした本のリスト、Amazonからのおすすめなどが表示されます。画面上部をタップして「設定」を開けば、画面の明るさや機内モードといった機能を操作できます。
ページめくりは画面をタップ、もしくはスワイプするだけ。画面の光り方にムラはなく、テキストもとっても鮮明。細かい機能にもこだわっていて、たとえば脚注を見るには該当箇所をタップすると、別ページに飛ぶのではなくその場でポップアップしてくれます。もう一度タップすると脚注が閉じるのですぐに元の文章に戻ることができ、読書の邪魔になりません。
Kindle Paperwhiteの大きなメリットは、Amazonとそのパートナーが提供する膨大なライブラリとサービス。たとえばAmazon Primeアカウントとのシェア機能や本に出てくる人物や用語を確認できるX-Ray機能。さらに会員制のKindle Unlimitedは定額料金(月額980円、無料体験あり)で膨大な数の雑誌やビジネス書、小説、洋書にアクセスできます。ちなみにニューヨークタイムズのベストセラーを検索したところ、Amazonのライブラリが最も品ぞろえが良く、「他のショップはあったのにAmazonにはない」というものはありませんでした。価格もほかと同等か、安めです。
無料4G接続モデルが用意されているのもAmazonのKindleならでは。こちらは追加料金でアップグレードした場合に利用可能で、通常8Gのストレージが32Gに拡張されるサービス、そして広告なしプランも自動で付属します。必須の機能ではありませんが、旅行や出張が多い方や読書量の多いユーザは検討してみてください。
Kindle Paperwhiteは防水性能IPX8で水深2mまでは耐えられるとのことで、ためしに水差しに浸してみました。1時間後に取り出したところ、確かに電源はちゃんと入り動作も問題なし。本体を振ってみると明らかに水が入っている音がしてUSBポートから大量の水が出てきてちょっと驚きましたが、数分ほど縦にして乾かしたところ、水分は抜けたようです。
Kindle PaperwhiteはAmazonのオーディオブックサービス“Audible”のオーディオブック再生機能を初搭載しています。Audibleのサブスクに登録するか、個別にブックを購入すると利用できますが、Paperwhiteにはヘッドホンジャックがないので、Bluetooth式ヘッドホンかイヤホンが必要です。同一作品の電子書籍とオーディオブックの両方を買って、目から耳から読書するというコアな楽しみ方も。BluetoothストリーミングでVoiceViewにも対応します。
Kindle Paperwhiteは他メディアからの評価も上々で、テクノロジーメディアArs Technicaのヴァレンティーナ・パラディーノ記者の評価は概ね私たちの調査結果と相違なく、「新型のPaperwhiteは電子書籍リーダーを再発明するものではないが、Amazon最高のKindleに命を吹き込むものである」と評しています。「300ppiディスプレイ非対応のKindleやPaperwhiteを使っている人も、129ドル(約1万4000円)出してアップグレードする価値がある」。また、The Vergeのカイム・ガルテンベルク記者も同じ見方で、 「今Kindleを買おうか迷っている方には、断然おすすめする」とコメントしています。
Kindleは無料公開されている書籍(パブリックドメインなど)に多い“EPUB”形式をネイティブサポートしていません。なのでWindows、macOS、Linux向けオープンソース電子書籍管理ツールのCalibreでEPUBファイルをKindleと互換性のある形式に再フォーマットする必要があります。ハイテク製品レビューサイトのPCMagに、このプロセスをわかりやすく説明した記事が掲載されていました。
本製品には「広告つき」と「広告なし」のモデルがあり、価格は20ドル(約2,200円)異なります。どちらを買おうか迷うのですが、広告といってもホーム画面の小さなバナーと表示電源オフ時のロック画面に表示される程度なので、読書の邪魔にはなりません。よほど気になる方以外は余分なお金を前払いする必要はないのかな、と思います。
数時間オフにした後、スリープから復帰させる際にはロードに10秒ほどかかります。壊れたか!? と一瞬焦るかもしれませんので、念のため頭の隅に入れておいてください。
もしもKindle以外の製品が欲しい、という場合はKobo Clara HDがおすすめです。Kobo Clara HDはKindle Paperwhiteと同等のスペックを備えていますが、防水機能とBluetoothはなく、あらゆる面でワンサイズ小さい印象です。ライブラリなどのエコシステムでは依然として「Amazon強し…」という感じですが、あえて王道以外を選ぶのであればKoboのサービスでも十分満足できるはず。Kobo電子書籍ストアの価格と品揃えは(少なくとも人気本に関しては)Amazonに負けませんし、おもに海外で人気の電子図書館対応のOverDriveとも統合されています。
Kobo Clara HD は一見するとKindleと見まがうようなデザイン。ボディは黒いプラスチックですが、背面にある独特のドット模様は持った時にグリップが効く感じ。6インチスクリーンは解像度300ppiで、Kindleのディスプレイに負けません。レスポンスも良いです。ページをめくる物理的ボタンはなく、防水性とBluetoothも搭載されていません。
こちらの製品独自のおすすめ機能は、「自然光」機能。夜に近づくにつれてブルーライトを軽減してくれるので、睡眠改善に役立つという声も。自分の就寝時間に合わせて色調自動調節する機能もありますが、明るさは手動でのみ調整可能です。
今は手ごろな価格で高機能の電子書籍リーダーが手に入るので、あえて上位機種を購入するメリットは少ない気もしますが、ページめくり用の物理的ボタンや大画面を備えた機種が欲しい方には、Kobo Libra H2Oをおすすめします。
機能的にはAmazonのKindle Oasis (第10世代)と同等で、ページめくりボタンや大画面、防水機能、照明の色調機能を搭載しており、価格も大幅に抑えてあります。すでにKindleのエコシステムを活用されている方はそのままでいいと思いますが、プラットフォームにこだわらず、Kindleの電子書籍を別のフォーマットに変換することを厭わない方、あるいは電子書籍リーダーをはじめて購入するうえでこうした機能が気に入った方にはおすすめです。
Kobo Libra H2Oのプラスチック製ボディは縦持ちするとKindle Oasis同様にアシンメトリーで、一方の端は細いベゼル、反対側はベゼルから厚みのあるグリップに切り替わり、そこにページめくり用の物理ボタンが2つ置かれています。左右は決まっておらず、自分の好みに合わせて上下を登録すれば自動で画面が調整されます。横向き使用もOKですが、ホーム画面は縦向きのみ対応です。
ボタンのクリック音はちょっと気になりますが、ページめくりのレスポンスは高く、ラグはありません。画面タップでもページ移動できますが、やはりせっかく追加代金を払ったので物理ボタンを使いたいところ。最初は「上」と「下」、どちらが前に進むボタンなのか迷いましたが、これも自分で設定できるようで、高評価につながりました。
画面はKobo Clara HDやKindle Paperwhiteよりワンサイズ大きい(Oasisとは同じ)7インチで、解像度は300dpi。Clara HDやKindle Oasisと同様、寝る時間に合わせて色調を変えてブルーライトを軽減できますが、明るさは手動での調整になります。Amazonのリーダーは自動輝度調整に対応しているので、ここはOasisに軍配が上がるところ。Kobo Libra H2Oはその名のとおり、IPX8規格の防水機能を搭載していますので水深2mに1時間放置しても耐えてくれます。
ここまでご紹介してきた電子書籍リーダーはどれも単色、つまりモノクロです。小説やノンフィクションを読む分にはまったく問題ありませんが、やはり漫画や雑誌などカラーで読みたい作品もありますよね。
今のところモノクロ製品のほうが主流派でカラーはほとんどありませんが、2021年はじめに4,096色対応(解像度100dpi)の新型カラー電子ペーパーディスプレイE Ink Kaleido Plus(カレイドプラス)が登場し、電子書籍の新世代到来を予感させます。Pocketbook’s InkPad ColorやOnyx Boox Nova 3は7.8インチのE Inkカレイドプラスを搭載しています。
カラーの電子書籍リーダー、というコンセプトは確かにカッコいいのですが、現時点では高価格に見合うほどの性能ではないかな…という印象です。いずれもカラー画像自体は問題ないのですが、Eインクの性質上、どうしても明るさや鮮明さにキレがないのです(特にPocketBook InkPad Colorの画像はかすれがち)。
モノクロ製品でさえページめくり動作はちょっと目につきがちなのですが、カラーだとさらに気が散る要因に。新聞紙のような薄い紙にカラーの漫画を印刷したのと似た感じで、今読んでいるページの向こうに前のページの残像が見えたりします。ページの更新頻度を上げることもできるのですが、その分バッテリー寿命は短くなります。
そして肝心のコンテンツ。webベースのサービス(PocketBookならmicroSDカード)からコンテンツを好みのフォーマットでロードできますが、AmazonやGoogle、Appleといった大手が提供するストアに直接アクセスすることはできません。LinuxベースのInkPad Colorでは対応するストアも限られており、ベストセラー作品もラインナップはほとんど見つかりませんでした。
そこへいくとNova3はAndroid対応なので、ビルトインのアプリストアからKindleやLibbyアプリをダウンロードできるなど、ライブラリにアクセスしやすくなっています。Google PlayストアやAndroidアプリにアクセスすることも可能ですが、デフォルトのストアにはパブリックドメインの作品しか含まれていません。
そんなわけで、カラーの電子書籍リーダーは技術的にも時期尚早かと思いますので、もう少し待ってみることをおすすめします。ちなみに、PocketBook InkPad Colorは330ドル(約3万7000円)、Onyx Book Nova 3は420ドル(4万7000円)とかなりいいお値段です。今後カラー製品の技術も進歩し、幅広い消費に対応できるときがくるかもしれませんね。
AmazonはすでにKindle Paperwhite(第11世代)と上位機種のKindle Paperwhite シグネチャーエディションを発表しています。いずれも300ppiの6.8インチ画面やLED17個分のフロントライト(前作は6個)、防水機能、色調調整、USB-C充電ポートといった機能を搭載しています。シグニチャーエディションは容量が32G(通常の4倍)で自動調節照明、ワイヤレス充電に対応。画面が大きくサブスク制のAmazon Kids+が含まれるキッズモデルも新登場し、こちらはハードウェア自体は標準モデルと同じですが、専用カバーや1年間の保証もついています。Paperwhite(第11世代)は10月27日、シグネチャーエディションは11月10日に発売開始予定なので、また入手しだいテストしてお知らせしたいと思います。
Kindle第10世代 (2019バージョン)は同じ第10世代のKindle Paperwhiteとは別商品で、照明付きディスプレイを備えた最初のモデルですが、最大の難点は167ppiと解像度が低いこと。Paperwhiteの300ppiと比べるとテキストや画像がぼやけます。防水機能はなく、スクリーンも埋め込み式で照明も暗め。価格が安ければ許容範囲ですが、PaperwhiteもAmazonのセールで安くなることがあるので、あまりメリットにはならないかもしれません。
Kobo Niaは同社が「最初の1台としてもおすすめ」とするモデル。画面は212ppiで、ベーシックなKindle(167ppi)と比べると鮮明です。ただしスクリーンは埋め込み型で防水機能はありません。
Kindle Oasis(第10世代)は同社の最上位モデル(機能も価格も)。デザインも他のKindle製品と違ってユニークなアシンメトリー(薄い方は端が約3.4mm、厚い方は約8.4mm)で、一方にページめくりの物理的なボタンがあります。OasisはPaperwhiteよりも少し幅広ですが、重さはほとんど変わらず、スクリーンはやや大きめの7インチです。全体的に大きめの作りなので、持ち運びにはあまり向いていないかもしれません。
発売当初は唯一の防水対応で、周囲の光に合わせて画面の明るさレベルを自動調節する機能も備えています。日の入り・日の出時間(もしくはユーザが設定した時間)に合わせてディスプレイの色調が変わるモードも搭載していますが、自動調節はありません。
Kindle Oasisにはあってうれしい機能がたくさんありますが、2万5000円を超える価格はおすすめ1位の機種と比べて「コスパに納得!」とはいえず、読書家の方にとっても最高の1台とはいえない気がします。
Kobo FormaはKobo初のKindle Oasisスタイルを採用したモデル。アシンメトリーのボディと広いスクリーン・耐水性が特徴ですが、その分価格もプレミアム。なので、画面は1インチ小さいですが、価格の安いKobo Libra H2Oのほうがおすすめです。
アメリカ最大の書店チェーンのBarnes&Nobleは2009年にAndroidベースの電子書籍リーダーNookシリーズを発売開始し、「Kindleの対抗馬」として注目されました。その最新機種となるのがBarnes & Noble Nook GlowLight 3ですが、KindleやKoboの製品と比べると洗練されておらず、もはやこのカテゴリにあまり力を入れていないなという気がします。
プラスチック製のボディ(これは他製品と同様)は幅広で背が高く、太めのベゼルに囲われた300 dpiの画面はやや奥まっていて、全体的に半端な印象。前バージョンはIP67規格の防水仕様でしたが、なぜかこのバージョンは非対応です。7.8インチ版のGlowLight Plusは防水機能つきですが、デザインは通常版とほぼ同じ。ページめくりボタンや光の色温度自動調整機能はあるものの、他の電子書籍リーダーに勝るおすすめ機種とまではいえません。
正直、Nookプラットフォームが今後続いていくのだろうか、という点も疑問に感じています。Barnes & Nobleは2015年に国際的なデジタル市場から撤退を始め、2016年にはイギリスでのデジタルコンテンツ販売を停止しており、現在電子書籍の市場はアメリカのみになっています。2017年6月にはかつて一世を風靡したNookの店頭販売を停止しており、ハードウェアの質を考慮しても、Nookブランドは先が長くないかもしれません。
電子書籍リーダーとタブレットの違いは?
ラップトップに負けない機能を搭載したタブレットと違い、電子書籍リーダーはあくまで「読書」専用のデバイス。ハードもソフトもすべて読書体験を向上させるために設計されています。今回のおすすめ商品が採用するモノクロのEインクはバッテリー消費を抑えてテキストを鮮明にレンダリングすることに長けていますが、他のほとんどのタスクには適していません。電子書籍リーダーはタブレットよりも軽く(Kindle PaperwhiteはiPad miniの約3分の2の重さ)、できることは少ない分タブレットよりも低価格になっています。
電子書籍リーダーは目に優しい?
ほとんどのユーザが「タブレットよりも電子書籍リーダーのほうが長い時間読書していても目が疲れにくい」と感じており、紙よりも電子書籍リーダーのほうが目に優しいという説を裏付ける研究も(少なくとも1つは)あるほどです。確かに、フォントサイズも自分好みに変えられますし、ライトを調節すれば暗い場所でもまったく困らないので、そういう意味では紙よりも読みやすいといえるかもしれません。
大学の教科書に対応する電子書籍リーダーは?
海外の大学では教科書の電子化が進んでいますが、メインはKindleプラットフォーム。Koboではepub形式の本を保存・表示できますが、ライブラリは限定的。Amazonはレンタルも含め、総合的に教科書を扱っていますが、そのすべてが電子書籍対応というわけではありません。何度も縦横を反転させる必要があったり、カラー画像が必要な場合は紙印刷バージョンのほうが使いやすいです。
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