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無料視聴可!F1テレビ放送を見る3つの方法:DAZNとフジテレビを徹底比較 | Formula1-Data / F1情報・ニュース速報解説

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今年のF1はどうすれば見れるの? とお困りのファンのために、2022年シーズンのFIAフォーミュラ1世界選手権を生中継するTV放送チャンネル及びインターネット配信サービスを徹底比較して紹介する。

残念ながら日本では2022年も地上波やBSでの無料生放送は行われない。2018年にローンチされたF1公式ライブ配信「F1 TV PRO」も日本対象外で、YouTubeやTwitchでの配信もない。

2022年のF1放送チャンネルは「DAZN(ダゾーン)」「フジテレビNEXT」「フジテレビNEXTsmart」の3つの3つの有料サービスのみのみだが、無料でお試し視聴する事ができる。

  • 放送サービス比較表
  • 1:DAZN(ダゾーン)
  • 2:フジテレビNEXTライブ・プレミアム
  • 3:フジテレビNEXTsmart(ネクスマ)
  • 開幕前F1テストの放送
  • 総括
  • まずは無料でDAZNを試してみる

    2022年F1の開催概要と見所

    史上最多となる全23戦を擁する2022年のF1は3月18日のバーレーンGPで開幕。2年ぶりとなる鈴鹿でのF1日本GPは10月9日で、11月20日のアブダビGPでフィナーレを迎える。

    ホンダは昨年末を以てF1を撤退したがそれは殆ど表面的なもので、レッドブル及びスクーデリア・アルファタウリは引き続き同社からPUの提供を受け、更には組み立てとメンテナンスを含むサポートを受ける。

    ホンダ勢2チームのラインナップ変わらず、マックス・フェルスタッペンは僚友セルジオ・ペレスと共にF1ドライバーズタイトルの防衛に臨む。2年目を迎える角田裕毅はピエール・ガスリーと共に伊ファエンツァのチームでシーズンを戦う。

    リバティメディア買収後のF1は、ロゴの刷新を皮切りに国際放送の各種グラフィックを一新。公式テーマソングに加えて人工知能によるリアルタイム分析データが画面表示されるなど、以前とは異なる雰囲気を楽しむ事が出来る。

    Courtesy Of AWS

    2021年F1第二戦エミリア・ロマーニャGPで導入された人工知能を用いたリアルタイム分析「ブレーキング・パフォーマンス」のグラフィック

    放送サービス比較表

    F1放送チャンネルは以下の3つのみ。以下特に記載がない場合、金額は税込とする。

    DAZN(ダ・ゾーン)フジテレビNEXTフジテレビNEXTsmart
    チャネルネット配信テレビCS放送ネット配信
    月額料金1,925~3,000円1,749円1,320円
    初回費用0円0円0円
    無料お試し1ヶ月加入月
    見逃し配信再放送有
    放送対象全セッション全セッション全セッション
    録画不可不可
    同時視聴2台可不可不可
    必要環境スマホ等のネット端末TV、アンテナ、チューナースマホ等のネット端末
    特徴多コンテンツ4画面表示安心確実4K安価
    注意遅延障害要アンテナ見逃し×

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催スケジュールは流動的だが、いずれのチャンネルも2022年シーズンの全23戦オールセッションを完全生中継・生配信する。

    各々のサービスの特徴と注意点、そして必要となる金額を以下に詳しく見ていく。

    1:DAZN(ダゾーン)

    DAZNはスポーツ専門のストリーミング配信サービス。2016年ドイツGPよりF1配信を開始した。スマホ・PC・タブレットの他、スマートテレビやPlayStation、XBoxなど、様々なデバイスで場所を選ばず視聴できる。日本の他、ドイツやイタリア、アメリカ、ブラジルなど全世界200以上の国と地域でサービスを展開する。

    アンテナ設置などの別途費用は不要で、とにかく気軽に視聴できるのが魅力だ。

    モータースポーツとしてはF1の他に以下の番組が配信される(2021年実績)。F1とエクストリームE及びポルシェスーパーカップ以外は独占契約で、他チャンネルで視聴する事はできない。

    F1の登竜門として位置付けられる今季のF2には、角田裕毅と同様にホンダ並びにレッドブルの支援を受ける日本出身の岩佐歩夢がF3よりステップアップを果たす他、佐藤万璃音が継続参戦する。

    Courtesy Of Xtreme E / MCH Photo

    エクストリームEマシン「ODYSSEY 21」ダカールラリー2020にて

    Courtesy Of W Series Limited

    左からキャサリン・ボンド・ミュールWシリーズCEO)、ジェイミー・チャドウィック(Wシリーズ2019チャンピオン)、ファーン・タウンエンド(ROKiTグローバルスポンサーシップマネージャー)

    Courtesy Of Formula Motorsport Limited

    2020年FIA-F2選手権ロシア レース2のスタート直後の様子

    モータスポーツ以外にも明治安田生命Jリーグやプロ野球、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAなど130以上もの幅広いコンテンツを備える。特にサッカーや野球は充実しており、これらのファンにとってはDAZN一択だろう。

    2021年に角田裕毅およびアルファタウリと契約を結ぶなど近年は独自コンテンツを拡充しており、決勝後の翌金曜にはレビュー番組「F1ラボ」を、週末直前の水曜にはコース紹介や攻略法を交えたプレビュー番組「WEDNESDAY F1 TIME」を配信。また特別企画として過去の名勝負を振り返る「Inside Track」やホンダF1特集、オフシーズンには海外ドキュメンタリーの日本語配信などが組まれる事もある。2021年のシーズン終了後には角田裕毅のF1デビューイヤーに密着した全6話のドキュメンタリーを順次配信する。

    配信時間は公式サイト内の番組表ページで告知されるが、基本的にいずれのセッションも開始時刻と同時に、レースは開始40分前にストリーミングが開始される。

    まずは無料でDAZNを試してみる

    機能面での一番の特徴は、画面を4分割して様々なデータを表示する「F1 ZONE」だ。インターネット配信ならではの強みを活かした配信形態と言える。表示される4つのデータは以下の通り。

    結論としては、DAZNでのF1視聴を検討されている方は4月17日までに「DAZN for docomo」で契約するのがオススメだ。後述のように4月18日以降は本家と同じ様に値上げが行われるため注意されたい。

    以下のように契約窓口、プランによって料金が異なる。

    プラン料金月額換算無料体験
    月額プラン3,000円/月3,000円なし
    年間プラン(月々払)2,600円/月2,600円なし
    年間プラン(一括払)27,000円/年2,250円なし
    DAZN for docomo1,925円/月1,925円1ヶ月間
    povo760円/7日間3,257円なし

    DAZN公式のプランは以下の3つだ。

    月額プランは従来、1,925円で提供されていたが、5年間の投資フェーズを歴て2022年2月22日より月額3,000円へと1,075円値上げされた。合わせて1ヶ月間の無料体験トライアルも2月21日を以て終了となった。

    10ヶ月分の料金で12ヶ月視聴できるお得な「年間プラン」も用意されている。こちらは従来19,250円であったが27,000円に変更された。

    「年間プラン(月々払い)」は2022年2月22日より新たに設けられたもので、その名の通り、分割で支払う12ヵ月間の契約プランだ。月額プランと比較すると13%お得な料金設定となっている。

    支払い方法としては各種クレジットカードやデビットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club)、PAYPAL、DAZNプリペイドカード、モバイルキャリア決済等に対応する。

    また支払い方法による制限はあるものの、最大6ヶ月間に渡ってサービスを一時停止とする機能も用意されている。あらかじめ設定された利用再開日に自動的に再開するもので、一時停止期間中には料金が発生しない。

    DAZNの公式プランは全て値上げとなったが、合法的に旧料金で視聴する方法もある。それはドコモが窓口の「DAZN for docomo」を使う手だ。

    4月18日(月)以降は「初回31日間無料特典」の廃止と合わせて、料金が本家と同じ月額3,000円に値上げされるが、4月17日(日)23:59までに契約した既存ユーザーに関しては、以降も契約時の料金、つまり1,925円(税込)で視聴し続ける事ができる。

    「DAZN for docomo」はドコモが窓口というだけで、配信コンテンツや対応視聴デバイスなどは公式と同じ。その一方で、登録最初の1ヶ月は完全無料で気に入らなければいつでも自由に退会できる。請求発生前に解約すれば費用は一切かからない。

    一見、ドコモユーザー限定のサービスのように思われるが、実はそうではない。ドコモユーザー以外であっても無料で取得できる「dアカウント」があれば申し込む事ができる。これはドコモ側が認めている事で完全に合法だ。

    かつては月額1,078円で提供されていたが、2020年10月1日より月額1,925円へと引き上げられた。先に記した通り、2022年4月18日に2度目の価格改定が行われる。

    公式と違う点としては、料金の対象期間が異なる点が挙げられる。公式は申込日を起算として計算が行われるが、「DAZN for docomo」の場合は契約日・解約日にかかわらず、毎月1日から末日までの1か月分の料金が請求される。

    DAZN for docomo

    KDDIの格安プラン「povo」ユーザーであれば、7日間760円で提供されている「DAZN使い放題パック」を使うという手もある。

    とは言え、9ヶ月間に渡る全23戦の2022年シーズンの場合、760 × 23 = 17,480円。「DAZN for docomo」を9ヶ月間契約した場合の料金は17,325円と、価格差はないに等しい。また、こちらもいつ値上げされるか分からない。

    海外発のサービスだがF1の実況・解説は全て日本語。元F1ドライバーの中野信治氏やモータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏らが解説を担当し、実況はスーパーフォーミュラやSUPER GTなどJ SPORTSでもお馴染みのサッシャ、中島秀之の各氏らが務める。競合と比較すると解説や実況は初心者向けで丁寧な印象がある。

    基本的にレース後1週間程度は見逃し配信があるため、万が一リアルタイムで視聴出来なくとも安心。F1は世界各国で行われるため深夜や早朝にレースが行われる事も少なくなく、その意味でも見逃し配信は有り難い機能と言える。また各セッション後には、美味しいところだけをまとめたハイライト映像も配信される。

    ストリーミングサービスの宿命であるが、回線状況やデバイス性能等によって遅延などの障害が発生する可能性がある。類似のF1ネット配信サービス元祖「Formula 1 on ZUME」は許容できない遅延・障害ぶりで視聴者の不評を買ったものの、後発のDAZNは精力的に対策を施じており、遅延の程度を示す”リバッファリング率”はフルシーズンを初めて放送した年の半年間で1.2%から0.2%まで低減。最近は目立った遅延はない。

    パナソニックのビエラやSonyのブラビア等に代表されるスマートテレビの他、「Apple TV」や「Chromecast」や「Amazon Fire TV」に対応しているため、これを別途購入することで、自宅のテレビ画面でDAZNを楽しむことも出来る。

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    まずは無料でDAZNを試してみる

    2:フジテレビNEXTライブ・プレミアム

    F1放送でお馴染みの川井一仁、森脇基恭、津川哲夫の他、現役トップドライバーの松田次生、元ブリジストンタイヤ開発本部長の浜島裕英ら、モータースポーツ界の著名人が解説陣を務める。

    ウリはインターネット配信サービスとは異なり遅延が発生せず安心・確実にレースを視聴できる点。これは他には代えがたいストロングポイントだ。「総集編」や「F1レジェンド」、「F1 GPニュース」といった関連番組が見れるのも魅力の一つ。

    スカパーでの契約者には「スカパー!オンデマンド」でのインターネット無料配信サービスが付帯。ライブ配信の他、各セッションと「F1 GPニュース」の見逃し配信が視聴できる。

    1社単独放送の時代が長く続いてきたため胡座をかく部分も散見されたが、DAZNが参入してきた事でハッシュタグ「#f1fujinext」で質問を受け付けるなど、ファン目線でのサービス向上に努めている。

    以前は加入料として2,800円を支払う必要があったが、2017年10月1日に廃止された。

    月額費用1,749円 (税込)視聴料:1,320円 + 基本料:429円
    初回費用0円
    放映形式CS放送
    放映対象全23戦の全セッション

    スカパーでは2019年よりフルハイビジョンの4倍の画素数で配信する4K放送が開始された。キメ細かな超高精細映像と5.1チャンネル・サラウンドの立体的な音響を楽しむ事が出来る。

    放送内容は「フジテレビNEXT」と同じだが、4K放送はフリー走行を除く予選と決勝に限られる。放送チャンネルは「スカチャン1 4K(CS882、Ch.596)」と「スカチャン2 4K(CS 883)」となる。

    当初は別途月額1,540円(税込)で提供されていたが、2021年より「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」契約者を対象に付帯サービスとして無料提供される事となった。

    「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」非加入者には、決勝のみ単体で視聴できるPPV(ペイ・パー・ビュー)が提供されている。こちらは1レースあたり1,100円(税込)となる。

    1. スカパーが映るかチェック
    2. WEBか電話で申し込み
    3. 30分後に視聴可能

    自宅のテレビで「CS161」を選局し、映像が映るかどうかを確認する。後は、テレビに差し込んであるB-CASカードの番号を控えておき、WEBか電話で申し込む。申込みから約30分で視聴可能となる。

    CSアンテナが必要。自宅にアンテナが設置されていない場合、別途アンテナ本体・工事費用が発生してしまう。ただ、家の間取り等によっては安価な室内型アンテナで受信することも可能、この場合工事は必要ない。卓上ブースターと呼ばれる電波増幅装置を併用すれば、大抵の環境では問題なく視聴できるだろう。

    光回線を使った「ひかりTV」や「auひかり」なら、アンテナなしでフジテレビNEXTを楽しむ事もできる。

    スカパー「フジテレビNEXT」

    3:フジテレビNEXTsmart(ネクスマ)

    「フジテレビNEXTsmart」はスマホやPC、タブレットなどでF1を視聴できるインターネット配信サービス。「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」をスカパー!、J:COM、ひかりTV経由で加入していれば無料で本サービスを利用する事ができるが、単体契約の場合は月額1,320円(税込)が発生する。

    2018年まではネクスマの単品契約ではF1放送は視聴できなかったのだが、2019年以降は単品契約でも視聴可能となり、フリー走行及び関連番組全てが生配信されている。ただし単体契約の場合は見逃し配信を視聴できない。見逃配信は次戦開催の先日まで。

    月額費用1,320円 (税込)
    初回費用0円
    放映形式ネット配信
    放映対象全23戦の全セッション

    先の説明通り単体契約の場合は見逃し配信が視聴できない点に注意が必要だ。その一方、スカパー!経由で「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」に加入していれば、「スカパー!オンデマンド」を使って無料で見逃し配信を楽しめる。

    ネット配信としては以前であればDAZNに圧倒的な利があったが、価格差が拡大したため「フジテレビNEXTsmart」を選ぶのもありだろう。

    DAZN同様、ストリーミング配信なので遅延などの障害が発生する可能性がある。ローンチ当初の2013年当時は使いものにならないくらい遅延がひどかったが、近年は然程気になるような遅延はない。

    ネクスマは「スカパー!オンデマンド」や「ひかりTV」「FOD」を通して視聴できる。

    開幕前F1テストの放送

    シーズン開幕前のF1公式プレシーズンテストの模様は、一部の海外放送事業者や公式「F1 TV PRO」にてライブ配信されていきたがいずれも日本は対象外で、これまでシーズン前テストが日本で放送される事はなかったが、2021年はDAZNが全セッションを完全生配信した。

    2022年の開幕前テストは2回に分けて開催される。

    2月23日(水)~25日(金)のバルセロナテストは生中継されないもののF1は毎日、セッション終了後にハイライト動画を配信する。3月10日(木)~12日(土)のバーレーンテストは「F1 TV」と「Sky Sports F1」で生中継される。DAZNでの放送予定は未定。

    総括

    レースは生で観戦してナンボ。緊迫したレースの途中で突然映像がフリーズしてしまう可能性のあるネット配信はオススメしにくいものの、近年の改善ぶりには目を見張る物がある。

    ただし単体契約者向けの見逃し配信がない「フジテレビNEXTsmart」は価格以外に価値を見出すのが難しい。確かに価格は上がったが、ネット配信サービスであればDAZNをお薦めする。野球、サッカーなど他のスポーツのファンであれば尚更だ。

    DAZNで詳細を見る

    DAZN for docomoで詳細を見る

    CS受信環境があり最高の視聴環境でレースを見たいのであれば、解説陣が充実しており4K視聴も可能な「フジテレビNEXTライブプレミアム」が良いだろう。料金的にもDAZNに対して優位性がある。

    スカパーで詳細を見る

    どれにすべきか迷ってしまった方は、まずは無料トライアルを使って「DAZN for docomo」で1ヶ月間様子を見て、気に入らなければ「フジテレビNEXTライブプレミアム」に加入する事をおすすめしたい。

    DAZN for docomo