「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」がまもなく日本公開されるウェス・アンダーソン監督が、作家ロアルド・ダールの短編集「奇才ヘンリー・シュガーの物語」を映画化することがわかった。米ハリウッド・レポーターによれば、新作にはベネディクト・カンバーバッチ、デブ・パテル、レイフ・ファインズ、ベン・キングズレーが出演するという。 2021年秋にダールの権利管理会社ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーを買収したNetflixが製作。アンダーソンが自ら執筆した脚本をもとにメガホンをとり、22年1月にイギリスでクランクインする。なお、アンダーソンは2009年にダール著「すばらしき父さん狐」をもとにしたストップモーション・アニメ映画「ファンタスティック Mr. Fox」(アンダーソン&ノア・バームバック脚本)を監督している。 1977年に出版された短編集「奇才ヘンリー・シュガーの物語」は、父親の遺産で暮らす博打好きのヘンリー・シュガーが、友人の邸宅で奇妙なノートを発見する表題の作品など、フィクションとノンフィクションを含めた7作品が収録されている。パテル、ファインズ、キングズレーの役柄は明らかになっていないが、カンバーバッチはシュガー役を演じ、その他の作品にも複数のキャラクターで登場するようだ。「グランド・ブダペスト・ホテル」に出演したファインズをのぞき、カンバーバッチら3人はこれがアンダーソン監督と初タッグとなる。 アンダーソン監督が、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ出演)は、1月28日から日本公開。Photo by Amy Sussman/Getty Images for DeadlinePhoto by Dave J Hogan/Getty ImagesPhoto by Arturo Holmes/Getty Images for 20th Century Studios