防災を促すため、小学４年生全員に配布するクリアファイル
防災に取り組む山形市の住民団体「ヤマガタ防災・減災Ａｃｔｉｏｎ！」が、山形県と共催で児童向けに災害時の連絡先などを記す欄「防災ノート」を設けたクリアファイルを発行した。県内の小学４年生約８５００人全員に配布し、防災教育の教材などとして活用してもらう。 クリアファイルはＡ４判カラー。裏面の防災ノートに名前や緊急連絡先、家族で決めた避難先などを記入できる。ＮＴＴの災害用伝言ダイヤル「１７１」のかけ方のほか、災害対応以外でも電話相談活動を行う「山形いのちの電話」、児童相談所虐待対応ダイヤル「１８９」など子どもの命を守る連絡先も載せた。 表面に掲載したイラストには山や河川を描き、県内で主な災害になり得る河川氾濫や土砂災害への警戒を促している。避難の際の注意点を記したチラシも折り込んだ。 住民団体は昨年、地元の小中学生らが家庭や地域の防災を担う「やまがた減災ジュニアリーダー」の育成に着手している。 細谷真紀子代表は「教室で配ることにより、各校で防災教育が根付くきっかけになればいい。家族で話し合いながら防災ノートに記入し、共に避難行動などを理解するツールとして役立ててほしい」と話す。新年度以降も配布したい考えで、協賛企業を募っている。
