Microsoftは9月2日(現地時間)、ウェブブラウザ「Microsoft Edge」の最新版となるバージョン93.0.961.38を安定版としてリリースした。その注目すべき新機能については、TheWindowsClubがMicrosoft Edge version 93 introduces many new features」でまとめている。Edge 93には、革新的と呼べるほどの大きな変更は加えられていないが、細かな部分の修正によって使い勝手は大幅に向上している。
Edge 93で追加された注目すべき機能の一つとして、「タブグループ」が挙げられている。これは、開いているタブをグループ化して、グループごとにタイトルや色を設定したり、折り畳んで個別のタブを非表示にしたりできる機能。たくさんのタブを開いて作業している時に便利な機能である。
タブ関連では、Edgeには垂直タブと呼ばれる、タブバーをウィンドウの左ペインに表示する機能が備わっている。これは横長のデスクトップにマッチした表示方法で好評を得ているが、上部にタイトルバーが表示されてスペースを圧迫してしまうのが若干不便だった。それに対してEdge 93では、垂直タブにした場合にタイトルバーを非表示にできるようになった。この機能は、設定画面の[外観]-[ツールバーのカスタマイズ]セクションで有効/無効を切り替えることができる。
その他、ビデオのピクチャーインピクチャー(PiP)がホバーツールバーから起動できるようになったことなども紹介されている。ただし現時点では、macOS版でのみこの機能を利用することができ、Windows版でいつ利用可能になるのかは明らかにされていない。
組織のIT管理者にとってうれしい機能としては、初めてEdgeを開いた場合に展開される初期環境設定(マスター設定)を提供できるようになったことが挙げられている。IT管理者は、初期環境設定を用意しておけば、ユーザーを追加する度に初期設定を行う手間を省くことができる。
IT管理者にとっては、暗黙のサインインをポリシーで無効に設定可能になったことも、セキュリティ面で注目すべき変更点と言えるだろう。
Edge 93におけるその他の新機能や変更点については、Microsoftによる次のリリースノートにまとめられている。
すでにEdgeを利用している場合には、Edge 93へのアップデートは自動的に実行されるが、メニューから[ヘルプとフィードバック]を選択して[Microsoft Edge について]画面を表示させ、そこから手動でアップデートすることもできる。