メットガラ(METガラ)2022についてわかっていること。テーマは?共同ホストは?

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かのアカデミー賞授賞式のレッドカーペットですら太刀打ちできないほど、セレブたちが過激で自由奔放なファッションを披露する機会となっているのが、毎年恒例のイベント、METガラ。

毎年5月に開催されるMETガラのテーマが「Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)」であることを考えると、この日のセレブたちのルックは、とことん大がかりで、大胆で、宝石やアクセサリーをふんだんにあしらったものとなりそう。

メトロポリタン美術館服飾研究所(コスチューム・インスティチュート)が慈善事業として開催しているこのMETガラの歴史は、1948年にまでさかのぼり、アメリカで最も伝統あるファッションイベントのひとつとなっている。

Rudy SulganGetty Images

2022年の展覧会は、昨年にスタートした展覧会に引き続き、『In America』テーマのもと開催。しかし、今年のパーティはこの展覧会の第2部にあたるため、セレブのスタイリストたちは昨年の気が遠くなるようなテーマから解放されることになりそうだ。

2021年の展覧会『In America: A Lexicon of Fashion(イン・アメリカ:ファッションの辞書)』の開催は、パンデミックの影響で5月から9月に延期されたが、そのオープニングを飾るMETガラは、相反する美学が混在する、少々残念な結果となった。

例えば、ジェニファー・ロペスはウエスタン調をチョイスし、ビリー・アイリッシュはオールドハリウッドスタイルに振り切り、そしてキム・カーダシアンは個人のブランディングを強調するべくテーマを完全に放棄したようにも見えた。

Taylor HillGetty ImagesKevin Mazur/MG21Getty ImagesTheo WargoGetty Images

同年のMETガラは、「誰がアメリカ人になるのか」という問いを中心に構成されていたため、2019年の悪名高い『Camp: Notes on Fashion(キャンプ:ファッションについてのノート)』や、2018年の『Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination(天国のボディ:ファッションとカトリックのイマジネーション)』といった、これまでのMETガラのテーマが持つ一貫性や創造性が大きく欠如したものとなった。

しかし『ヴォーグ』誌によると、今年の『In America: An Anthology of Fashion(イン・アメリカ:ファッションのアンソロジー)』は、より“歴史的な回顧展”を意図しているとのこと(『ニューヨーク・タイムズ』紙のファッション記者ヴァネッサ・フリードマンは、今年のテーマが「Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)」であることを確認している)。

このテーマが、南北戦争の終結から20世紀初頭にかけて、アメリカが急速な経済成長を遂げた「金ぴか時代/ギルディッド・エイジ」を意識しているのは間違いなく、セレブたちのルックは、金と過剰なまでの豊かさを表すものになりそうだ。

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セレブたちがせっせと衣装の打ち合わせやフィッティングをしている間に、今年のMETガラについてわかっていることをおさらいしておこう。

2022年のMETガラはいつ開催される?

今年のMETガラは、2022年5月2日(例年通り5月の第1月曜日)にNYのメトロポリタン美術館で開催。昨年は『ヴォーグ』誌がレッドカーペットの様子をライブ配信したが、今年もその予定となっている。

メットガラ(METガラ)2022についてわかっていること。テーマは?共同ホストは?

共同ホストは?

今年のMETガラの共同ホストには、女優のレジーナ・キング、ブレイク・ライブリー&ライアン・レイノルズ夫妻、そしてミュージカル『ハミルトン』の制作者であるリン=マニュエル・ミランダという魅力的な顔ぶれが選ばれた。

なお名誉ホストは、トム・フォード、InstagramのCEOアダム・モッセーリ、アナ・ウィンターが務める。

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テーマとその意味は?

今年のMETガラのテーマは、展覧会のテーマ『In America: An Anthology of Fashion(イン・アメリカ:ファッションのアンソロジー)』から派生したもの(もしくは、より分かりやすいもの)で、前述のフリードマン記者が最初に報じたように、『Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)』になると見られている。

今回の展覧会は、時代に関連する展示室で行われることから、テーマはアメリカの歴史(主に1870~1900年頃までの「金ぴか時代」)のオマージュとして構成されると見られている。石油王ジョン・D・ロックフェラーや財閥の創始者J・P・モルガン、鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルトといった財界の巨頭が富を築いたこの時代は、アメリカにおける本格的な工業化時代として知られている。

しかし、「金ぴか時代」という呼称は、この時代の根底にある問題を題材にしたマーク・トウェインの小説『金メッキ時代(The Gilded Age: A Tale of Today)』に由来する。

つまり「Gilded」という言葉は、「黄金の」という意味合いではなく「金メッキで薄く覆われた」という文脈で使われており、豊かさを装っていても、莫大な所得格差や政治的混乱、南北戦争後の人種差別を隠すことができなかった時代の偽善を表している。

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ロックフェラーのような人物が豪邸を築き、一般市民は質素な借家に住んでいたという事実は、国がパンデミックで動揺している最中に、億万長者たちがロケットで宇宙へ飛び立って行くのを見る、現代の一般市民の心に響くかもしれない。

その点を念頭に置きつつ、METガラはパンデミック以前からしばしば、“正しい判断ができないイベント”と批判されていたこともあっただけに、このテーマは興味深く、議論を呼ぶ可能性もあると言える。

招待されるセレブは?

正式なゲストリストはまだ発表されておらず、参加者の噂も確認されていない。共同ホストが出席するのはもちろんだが、そのほかに、ジェニファー・ロペスやレディー・ガガ、ビリー・アイリッシュ、セレーナ・ゴメス、そしてリアーナ(出産を控えているため参加できない可能性もあるが)など、ご存じおしゃれスターたちの顔ぶれが揃うとみられる。

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また、メトロポリタン美術館のピリオド・ルームで映像作品をキュレーションする、8人の映画監督(ジャニクザ・ブラボー、ソフィア・コッポラ、ジュリー・ダッシュ、トム・フォード、レジーナ・キング、マーティン・スコセッシ、オータム・デ・ワイルド、クロエ・ジャオ)たちも出席する可能性が高い。

参加はできる?

もしあなたが有名人だったら参加できるかもしれない。が、そうでない人は残念ながらまず行けそうにない。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、METガラに招待されるのは厳選された人のみで、チケットは1枚3万5000ドル(約420万円)、テーブル席は20万~30万ドル(約2400~3600万円)もするそう。

そのため、VIPに値する資格と資金がない限りは、自宅のソファーで鑑賞することになりそう。しかし、ライブ配信される予定なので、視聴するだけでも十分に楽しめるはず!

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Translation: Masayo Fukaya From ELLE US

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