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携帯・ネット禁止の「競輪選手養成所」…厳しい世界の先にある未来とは?「早期卒業制度」で一足早いデビューのチャンスも

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(左から時計回りに)けいマルガールズ・田村響華さん、マンボウやしろ、浜崎美保

携帯・ネット禁止の「競輪選手養成所」…厳しい世界の先にある未来とは?「早期卒業制度」で一足早いデビューのチャンスも

本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。毎週月曜日18:40頃からのコーナー「スカロケ競輪部」では、競輪のスペシャリストを招き、初心者でもわかる競輪の魅力について教えていただきます。1月24日(月)の放送では、競輪の魅力を伝えるアンバサダー・けいマルガールズの田村響華(たむら・きょうか)さんをゲストに迎えてお届けしました。

けいマルガールズは田村さん、開坂映美(かいさか・えみ)さん、八伏紗世(やぶせ・さや)さんの3人からなるユニット。より多くの人に競輪の魅力を知ってもらうための活動などをおこない、競輪の楽しさを、さまざまな切り口で紹介するサイト「けいりんマルシェ」公式アンバサダーとして活動しています。今回、田村さんに教えていただいたのは、競輪選手を養成するために設けられた日本で唯一の研修施設「日本競輪選手養成所(JIK)」について。“競輪選手の登竜門”と呼ばれ、静岡県伊豆市にある「JIK」について田村さんは「競輪選手になるために必要な教育や訓練を受ける施設」と説明。かつては日本競輪学校という名称でしたが、「“競輪選手養成に特化した施設であること”を明確にするために、名称が変更された」と田村さん。入所試験については、「大きく分けて自転車競技経験者のための技能試験と、未経験者のための適性試験の2つ。そのほか、スポーツ競技で世界レベルの実績がある人を対象とした特別選抜試験がある」と解説します。男子はおよそ6倍の応募倍率。合格した選手候補生は5月に入所し、翌年3月に卒業します。入所する選手候補生の経歴はさまざまで、「元Jリーガーやプロ野球選手、オリンピック出場経験者など、さまざまな種目の選手がたくさんいます」と田村さん。ちなみに、2月に開催が迫っている北京2022冬季オリンピックに、スキー・男子モーグルで出場する原大智選手は、なんと競輪とモーグルの“二刀流”です。また、選手候補生の1日のスケジュールについては「かなりハードです」とキッパリ。朝6時半に起床し、午前中は主に学科講習、午後は競争訓練など実技訓練をこなし、夜になると1時間程度の自由時間があり、22時に消灯。「1日のスケジュールは本当に細かく決められている」と厳しい一面についても言及。例えば、自由時間といえども、携帯電話で家族や友達に連絡したり、インターネットを楽しんだりすることはできません。スマートフォンをはじめ、通信機器の使用は原則禁止。「時代は令和ですが、外部とのやりとりは公衆電話を使っているんです。だから(養成所では)テレホンカードが流行っているようですよ」と、養成所での生活を明かす場面も。そんな厳しい環境のなかで、同期と切磋琢磨する養成所生活。プロデビュー前でありながらも「報奨金制度というお金を稼げるチャンスがある」と声を大にします。この制度は、年に3回ある記録会での成績によって、報奨金を得ることができるというもの。“ゴールデンキャップ”と言われる最高位の結果を出すと、1回あたり20万円がもらえます。しかも、それを3回連続獲得すると、ボーナス込みで最高160万円が支給されます。優れた成績を残した選手候補生には、さらに「早期卒業制度」という制度も。通常であれば卒業は入所した翌年の3月ですが、記録会の1回目と2回目でゴールデンキャップを獲得し、その後の訓練で高い基準をクリアした選手候補生は、12月に卒業することができ、他の選手候補生たちよりも一足早くデビューできます。これまで早期卒業した選手は、2019年(117期生)の寺崎浩平(てらさき・こうへい)選手と菊池岳仁(きくち・たけと)選手、昨年12月には(121期生の)中野慎詞(なかの・しんじ)選手と太田海也(おおた・かいや)選手が早期卒業しました。昨年12月に卒業したばかりの中野選手と太田選手は、ともにデビュー戦で3連勝を果たすなど、そのポテンシャルは折り紙付き。田村さんは「早期卒業する選手のレベルはものすごく高い! 完全優勝で本当にすごい!」と舌を巻きつつ、「ファンからも期待値が高くて、大物ルーキーを輩出する早期卒業の制度は大注目です!」とアピールしました。*なお、競輪・オートレースの売上の一部は、機械工業の振興や社会福祉等に役立てられています。「スカロケ競輪部」は、TOKYO FMの音声配信サービス「AuDee(オーディー)でも配信中です。(TOKYO FMの番組「Skyrocket Company」2022年1月24日(月)放送より)

最終更新:TOKYO FM+