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NEC Smart Connectivity Day レポート 第2回:ローカル5Gで進化するネットワークコネクティビティ NEC ローカル5G NEC Smart Connectivity

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5G・ローカル5G時代へのこれまでの道のり

 「今日も、こうやってみなさんとリモートでお会いし、オンラインの価値を感じている。こういったことが常態化して、二度と元には戻らない、それがまさにニューノーマルの時代だ」。NECデジタルネットワーク事業部上席事業主幹でエバンジェリストの藤本幸一郎は、こう語りかけ、セッションをスタートさせた。

NEC Smart Connectivity Day レポート
第2回:ローカル5Gで進化するネットワークコネクティビティ NEC ローカル5G NEC Smart Connectivity

 5G、IoT、AIの普及で、ニューノーマルへの変化はさらに加速していく。ではなぜ、そうした流れが起こるのだろうか。それは、「20数年前のインターネットの登場によって、自由につながる世界が誕生したことが大きい」と、藤本は振り返る。NECは、1977年にC&Cというコンセプトを打ち出し、コンピューターとコミュニケーションが融合したデジタル化によって、新しい世の中をつくろうとしてきた。インターネットによって実際にそれが可能となり、世の中が大きくその方向に舵を切ったことが、デジタルが常態化するニューノーマルの時代へとつながっているのではないか。そう藤本は分析する。

 1985年に施行された電気通信事業法によって通信の自由化が進められ、民間の力を活用したオープンな技術開発が進展したように、通信政策とイノベーションは密接に関係している。無線通信の分野は、携帯電話という巨額の投資をともなう事業を立ち上げ、成長させるために必要であったという側面はあるものの、これまで一部の企業のみで展開されてきた。すでに携帯電話が十分に普及した現在、オープン化をこの分野にも当てはめていくべき、という考えが広がっている。無線通信のリソースを民間にも開放し、オープンな開発スタイルを導入、さまざまな投資を呼び込んで新しいパラダイムをつくっていく。これが新たなイノベーションを起こす。それに向けて、「国全体として前に向かっている、そういった時代」と、現在の状況を藤本は捉えている。

 携帯電話は新しいもののように思えるが、誕生からすでに40年近い歴史があり、インターネットが国内でサービスされるよりも前から存在している。このころ前提としていたのは、「人と人」が通信するということで、ブロードバンドを志向したインターネットとは異なる環境であった。それが4Gが普及した今では、クラウドを介してインターネットのコンテンツを視聴したり、インターネットのサービスを利用してコミュニケーションを行うなど、無線とインターネットが融合するようになっている。インターネットには、これら以外にも多種多様なアプリケーションが存在しており、これを5Gの力で無線の世界にのせていく。「AI・IoTを活用して『もの・こと』の時代へと向かっていくのが、これからの5G・ローカル5Gの時代」というのが、藤本の見立てである。