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パネル大型化、スペックも向上した10.3型Androidタブレット「NEC TE510/KAS」

書かれた 沿って notbook

前モデルに相当するTE410/Jは、たまたま筆者が試用しているので興味のある人は合わせてご覧いただきたいが、SoC Snapdragon 450(8コア/1.8GHz)、メモリ2GB(LPDDR3)、ストレージ16GB、パネル10.1型IPS式1,920×1,200ドット、サイズ/重量168×242×8.1mm(幅×奥行き×高さ)/約480gという仕様だった。

対して今回ご紹介するTE510/KAは、パネルを10.3型に大きくしつつ狭額縁化により、サイズ/重量153.3×244.2×8.2mm(幅×奥行き×高さ)/約460gと、同レベルにまとめ。さらにSoCをMediaTek Helio P22T(8コア/2.3GHz)へ強化し、メモリは変わらないものの、ストレージを32GBへ倍増、Android 9、顔認証、Type-Cなどに対応した。おもな仕様は以下のとおり。

NEC「TE510/KAS」の仕様
SoCMediaTek Helio P22T(8コア/2.3GHz)
メモリ2GB(LPDDR3)
ストレージ32GB
OSAndroid 9
ディスプレイ10.3型IPS式1,920×1,200ドット
ネットワークIEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0
インターフェイスUSB Type-C、microSDカードスロット、Dolby Atmos対応ステレオスピーカー、3.5mmジャック
カメラ前面:約500万画素/背面:800万画素
センサーGPS、加速度、照度、近接
バッテリ駆動時間約11時間
サイズ/重量153.3×244.2×8.2mm(幅×奥行き×高さ)/約460g
税別店頭予想価格29,800円前後

SoCは先に書いたとおり8コア/2.3GHzのMediaTek P22T。このP22T、MediaTekのサイトで調べたところ、“Lenovo Smart Tab M10 Plus”の紹介ページに「powered by the MediaTek Helio P22T」とあるが、そのリンク先はHelio P22とTがなく、8コアであるが最大2.0GHzとクロックが若干低くなっている。Tがつくのはクロックアップ版なのだろうか(ほかのSKUもTがある方が最大クロック数が高い)。

ほかがP22と同じだとすると、12nmプロセス、CPU 8x Cortex-A53、GPU IMG PowerVR GE8320、リリースは2018年第2四半期。ほかのサイトなどを見ると2.0GHzのP22で前モデルのSnapdragon 450とほぼ同等的な記述が多く、CPUに関しては+0.3GHz分高性能といったところか。

メモリはSoC的にはLPDDR3とLPDDR4Xに対応しているが、本機はLPDDR3で2GBを搭載。ストレージは32GB。これは前モデルの倍増だ。OSはAndroid 9。この時期10でないのが残念なところ。

パネル大型化、スペックも向上した10.3型Androidタブレット「NEC TE510/KAS」

ディスプレイは、10.3型IPS式1,920×1,200ドット。前モデルの10.1より若干大きいが狭額縁でフットプリントはほとんど同じに収まっている。

ネットワークは、IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0。そのほかのインターフェイスは、USB Type-C、microSDカードスロット、Dolby Atmos対応ステレオスピーカ、3.5mmジャック。カメラは前面:約500万画素/背面:800万画素。センサーはGPS、加速度、照度、近接を搭載。また前モデルでは非対応だった顔認証にも対応する。

サイズは153.3×244.2×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量約460g。バッテリ駆動時間は、最大約11時間。税別店頭予想価格は29,800円前後。また持ち運び時の本体保護やスタンドとしても使えるフォリオケースも別途用意している。

パネル上に約500万画素前面カメラ。前モデルはiPad的だったが、狭額縁で少し雰囲気が変わった背面。左上に約800万画素背面カメラ。色はシルバー左側面にフォリオケース用のコネクタ、下側面にType-CとスピーカーR右側面に音量±ボタン、電源ボタン、microSDカードスロット。上側面に3.5mmジャックとスピーカーLmicroSDカードスロット付近。イジェクトピンを使うタイプ付属品。ACアダプタのサイズは約42×40×25mm(幅×奥行き×高さ)、重量38g、出力5V/2A。Type-A/Type-Cケーブル、イジェクトピン重量は実測で442g。仕様の約460gより若干軽いiPad Pro (2018 11)との比較。狭額縁でType-Cになったぶん、サイズは少し違うがiPad Pro@2018 11に気持ち近い感じか

筐体は狭額縁で黒、背面がシルバー、ナビゲーションボタンはソフトウェア式と、今時の雰囲気に仕上がっている。実測で442g。片手でも楽々持てる重量だ。

前面はパネル上に約500万画素前面カメラ。背面は左上に約800万画素背面カメラ。左側面にフォリオケース用のコネクタ、下側面にType-CとスピーカーR。右側面に音量±ボタン、電源ボタン、microSDカードスロット。上側面に3.5mmジャックとスピーカーLを配置。付属品は、ACアダプタ(サイズ約42×40×25mm(幅×奥行き×高さ)、重量38g、出力5V2A)、Type-A/Type-Cケーブル、イジェクトピン。

10.3型のディスプレイは、明るさ、コントラスト、発色、視野角全て良好。この価格帯なら文句なし。最大輝度だと眩しいほど。設定/ディスプレイ/カラーモードで、標準/明るい、色温度の設定、目の保護でブルーライトカットなどにも対応している。

背面カメラは約800万画素、出力画素数は2,448×3,264ドット。Exifによると焦点距離は2mmとなっている。メニューバー右上にある設定で表示サイズ(8MP/5MP/2MP)、動画の画質(1080p/720p)、アルバム、ISO(自動/100/200/400/800/1600)、ホワイトバランス(オート/白熱灯/昼光/蛍光灯/曇り/たそがれ/日陰/温かな蛍光灯)、露出(±2)、撮影モード(オート/夕焼け/横向き/ビーチ/雪景色/スポーツ/ろうそく)、グリッド線、タイマー、サウンド、カウントダウンの音などが設定できる。中央のアイコンはフィルタで、なし/モノ/セピア/白黒反転/水彩/黒板/白板の選択が可能だ。

カメラアプリ室内自然光サンプル(ISO124, 1/100秒, f/2)

ここのところ天気が悪く、たまたま晴れたタイミングで室内で撮ったが、大きいため手ぶれしやすい上に、絵的にはご覧のとおり。ミドル(エントリー?)レンジ以上のスマートフォンがあれば、あえて本機で撮影する必要もないだろう。約500万画素の前面カメラは試したところ、割と肌色が自然だった。

発熱は試用した範囲ではまったく気にならなかった。サウンドは横位置で左右側面にスピーカーが配置されステレオ感はある。音質は、高音も低音も出ないカマボコレンジではあるものの、それなりに音楽や映像が楽しめる。もう少しパワーが欲しいところか。イヤホン出力もハイクオリティとは言えないものの、聴けないほど酷くはない。価格を考えると上手い落としどころだ。