ここ数年で激戦の一途を辿るエンジニア採用。正社員のエンジニアを採用することが非常に難しくなる中で、プロジェクト単位やスポットでフリーランスのエンジニア採用が注目されてきています。
フリーランスのエンジニア活用のメリットは何か?正社員と比較した際の違いはあるのか?また、フリーランスのエンジニア採用はどのようにおこなうのでしょうか?
今回は、フリーランスのエンジニアを一括で採用できるプラットフォーム「Quick Agent(クイックエージェント)」を提供する株式会社ポテパン 代表の宮崎さんにお話を伺いました。
など、フリーランスエンジニア活用におけるノウハウをまとめてご紹介します。
【人物紹介】宮崎 大地 | 株式会社ポテパン 代表取締役
2012年にエンジニア専門の人材紹介会社にCAとして入社。フリーランスエンジニア領域を主に担当し、トップセールスとして活躍。エンジニアの総数の少なさに限界を感じ、教育機関と連携した新しいエンジニア輩出に可能性を見出し2013年に独立。2014年に株式会社ポテパンを設立し、これまでに8,000名以上のフリーランスエンジニアの案件獲得サポートと1,000名以上のプログラミング未経験者向けに研修を実施し多数のエンジニアを輩出。エンジニアリソースシェアの最適化とエンジニア輩出に特化して事業を展開する事で、日本のIT成長に貢献したいと考えている。目次
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宮崎さん:もともとエンジニアの採用は苦戦傾向だと言われていましたが、ここ数年でさらに正社員のエンジニアを採用することが難しくなったと感じています。
特にコロナ禍になって、「リモートに切り替えて仕事をしなければならない」「あらゆる業務をオンラインでやらなければならない」といった課題を抱える企業が増えています。
業界を問わず、コロナの影響による顧客ニーズの変化に対応することが急務となっており、それに伴うサービス開発や改修をおこなうためのエンジニアを必要とする企業が増え続けています。
これは、スタートアップや中小企業だけに限りません。むしろ、大手企業の中にも「エンジニアが足りない」といった声が多くなってきています。
ー正社員でエンジニアを採用することが難しくなる中で、各企業はどのような手法でエンジニアのリソースを確保しようとしているのでしょうか?
宮崎さん:日本全体としてエンジニア人口が急激に増えることはないので、有効求人倍率は年々上昇しています。ですので、これまで以上に正社員のエンジニア採用を進めることは厳しくなっています。
エージェントを活用しても、特に中小企業様はなかなか良い人材に巡り合うことができない状況があります。
多くの紹介フィーを提示できる、開発環境や開発規模が大きい、そのような大手数社に優秀なエンジニアの紹介が集中し、中小企業には良い人材が紹介されにくい現状があるからです。
このような中で、よりフレキシブルに動いている「フリーランスエンジニアの採用市場」に注目が集まるようになってきています。
宮崎さん:期間限定でスポットで活用することのできるフリーランスのエンジニアは、正社員と違って短期的なリソースが確保しやすい採用形態です。
一定期間のプロジェクトのメンバーとして採用して、そのプロジェクトが終了すれば次のプロジェクトに移ってもらうような形で活用する企業が多くなっています。
弊社でもフリーランスのエンジニア採用を支援する「Quick Agent(クイックエージェント)」を提供していますが、多くの企業で「緊急の開発タスクがあるのに、対応できるエンジニアがいない」といった根本的な人手不足に関する課題が生まれているので、需要は確実に増えていると実感しています。
最近では、一般認知度の高い上場企業からも「エンジニアを紹介して欲しい」といったご相談を急遽いただく場合もあります。
ー正社員のエンジニアとフリーランスのエンジニアの採用方法に違いはあるのでしょうか?
宮崎さん:フリーランスのエンジニアは採用までの期間が短いのが特徴のひとつです。正社員採用と比較して選考回数も少なく、最短で2~3日で採用が決まるケースもあります。
長期的な目線で雇用をしなくても良いため、カルチャーフィットや見極めに多くの時間をかけず、短期的な開発リソースの確保を目的にスピード感を持った採用活動をするケースが多いですね。
正社員として採用をした場合は、簡単に辞めさせるわけにはいきません。
カルチャーが合わなかったり、プロジェクトが終了した場合に急にリソースが余ってしまったりすることを考慮すると、エンジニアを正社員として雇用することにリスクを感じている企業様もあるのではないでしょうか。
魅力的な経歴を持っていて、「この人は間違いなく活躍する」と考えていた人材でも、実際に入社したら思ったようにワークしてくれないケースは多々あります。
その点、フリーランスは期間での業務委託契約であるため、ある程度は成果についてシビアに見ることができます。
エンジニア側も「プロ」として仕事を請け負う形式になるので、もちろん活躍できなければ、そこで契約が終了すると認識して契約しています。
このように、企業側がエンジニアのスキルを確認したうえで、契約更新の有無を選択できる点が、エンジニアをフリーランスで雇用する良さになります。
エンジニア側としても「この会社なら活躍できる」と確認をしてから契約を更新できるので、今の時代に合った双方にとってwin-winな働き方のスタイルなのではないでしょうか。
ー一方で、フリーランスのエンジニアを上手く採用できていない企業も多いと思います。何か理由はありますでしょうか?
宮崎さん:急いで選考を進めた結果、実際に自社でワークする人材か見抜けなかったというケースが最も多いと思います。
フリーランスの採用は選考スピードがとても速いため、選考を複数回実施していると、その間に他社に決めてしまうケースもあり、1回の面接だけで採用を決めることもしばしばあります。
その中で、焦って採用をしてしまうと、「結果的にあまり合わなかった」ということが起こりがちですね。
自社に合わない人材を採用してしまうと、コミュニケーションがうまくいかず、逆に開発スピードが遅くなり、社内のチーム体制が崩壊してしまう可能性もあります。
急ぎの採用とは言えども「コミュニケーションのフィット感」は少なくとも確認しておきたい部分です。
宮崎さん:また、そもそも「フリーランスのエンジニアを採用したことがない」というケースもまだ多いと思います。
「正社員じゃないといけない」「フリーランスって変な人がいそう」「フリーランスはちょっと高いですよね」といった声も良く聞きます。
しかし、実際問題として正社員で採用することができず、最終的にフリーランス採用の検討せざるを得ないケースもあります。
そうすると、それまでの採用できなかった期間のタイムロスがもったいないですよね。その間は開発進捗が遅くなっている可能性があるので。
これからはフリーランスのエンジニアを活用することも念頭に置いた上で、同時並行でエンジニア採用を進めておいた方が確実に良いと考えています。
ー自社で活躍してくれそうなフリーランスのエンジニアを採用するポイントはあるのでしょうか?
宮崎さん:まず大事なことは、母集団形成です。
フリーランスのエンジニアを採用して失敗する原因は、先ほど述べたように「急いで採用すること」です。
その結果、起きるのがカルチャーの不一致になるのですが、見極めが不十分で採用してしまうケースを回避するために、大きな母集団を形成しておくことがとても重要となります。
たとえば、募集人数に対して応募してきたエンジニアが1人であれば、「コミュニケーションが微妙だと感じていても採用するしかない」という状況に陥ります。
これは、ある程度のスキルを持っていることがわかっている場合ほど、コミュニケーションを度外視した採用をしてしまうケースが多いでしょう。
もちろん即戦力としてのスキルを求める採用であるため仕方ない部分もありますが、仮に応募人数が10人だったらどうでしょうか?
比較対象が増えるので、選択の余地ができ、正社員を採用する場合と同様に人物面のチェックが可能になるでしょう。
ー逆にフリーランスで働きたいと考えているエンジニアは、企業のどのような部分を見ているのでしょうか?
宮崎さん:やはり条件はとても重要です。給与はいわずもがな、「パソコンを貸与できるか」「リモートでできるかできないか」といった細かい部分の条件で参画するかを決めている人も多いです。
「10社面談すれば、10社とも受かる」というエンジニアも結構いるので、そういった場合は本当に細かい条件の差で決めるケースがほとんどですね。
ただ、スピードやタイミングの部分もあるので、採用力の弱い企業でもうまくマッチできる可能性はあります。
宮崎さん:フリーランスは短期的なプロダクトへの参画であるため、正社員採用よりも企業自体のネームブランドや開発環境に重きを置いていない点も、企業側にとって良いところでしょう。
ちなみに、エンジニアの給与レンジは、市場ベースで考えることがほとんどです。
他社が平均以上の給与を出していたら、その企業に行く可能性が高いので、市場の平均給与を確認しながら、その単価に合う形で競合と勝負していく感じです。後は、プロジェクトの難易度によって少し変わるくらいですかね。
「フリーランスは給与が高い」という懸念がある方も多いと思いますが、スキルが不十分な安い人をその場その場で採用していくと、その後のサービス開発に悪影響が出て効率が悪くなり、サービスが競合に負けてしまう可能性もあります。
しっかりと良い人材を採用することができれば、サービスの成長速度は数倍くらい異なるので、短期的な単価だけで選ぶのではなく、妥協せずにしっかり投資として考えて良い人材を採用することが望ましいでしょう。
ー正社員のエンジニアとフリーランスのエンジニアのマネジメント方法に違いはあるのでしょうか?
宮崎さん:マネジメント方法は、正社員もフリーランスも基本的に変わりません。
すでに正社員とフリーランスが混合している企業や、そもそもフリーランスだけでチームを編成している企業も結構あり、マネジメントに大きな違いはないように感じます。
また、優秀なフリーランス人材に働いてもらいながら、コミュニケーションやカルチャーマッチをお互いにすりあわせしていき、後に正社員として採用するケースもあります。
なかには、フリーランス契約からCTOとして正社員採用に至った事例もあります。
正社員で優秀な人材を採用するために、まずはフリーランスで一度参画してもらうことも重要な観点です。
通常の採用では会えないような優秀な人材を採用できるケースもあるので、このような動きを取っているかどうかが、企業の成長に差が出てくると思っています。
ーそのような中、御社でもフリーランスのエンジニア採用をサポートする「クイックエージェント」を提供していますが、どのようなサービスなのか特徴や詳細について教えてください。
宮崎さん:「Quick Agent(クイックエージェント)」は、フリーランスのエンジニアを紹介している複数のエージェントに一括で募集依頼ができるサービスです。
宮崎さん:フリーランスのエンジニアに特化しているサービスは弊社くらいで、現在で全国100名以上の人材紹介エージェントに活用いただいております。
エンジニアは採用ニーズが高い職種なので、市場に出たらすぐに就職先が決まってしまいます。
そのため、緊急度が高い中でもスピード感を持って効率の良い採用をおこなうためには、あらかじめエンジニアの相談先であるエージェントと複数繋がっておくことがとても重要となります。
エージェント1社だけの活用だと紹介がなかなか来ない場合も多いですが、このプラットフォームに登録するだけで複数のエージェントと簡単に繋がることができ、中小企業でも大きな母集団を作ることができるのが特徴です。
ー具体的にどのくらいの数のエンジニアが紹介されるのでしょうか?
宮崎さん:現在100名以上のエージェントが利用しており、エージェント各社で多くのタレントプールがあるため一括で数十万人規模の候補者にアプローチが可能となります。
弊社でも独自に8,000人程度のデータベースを保有しているので、全体としてはかなり大きな母集団形成が期待できます。
実際に募集開始から1日で数十名のエンジニアの募集が来ることもあり、アクティブなエンジニアが多いデータベースになっていることがわかっています。
緊急度の高い募集に対して、たくさんの候補者の中から良い人を即座に選ぶことのできる唯一のサービスだと思っており、そこがかなり好評をいただいてるところでもあります。
ー採用する企業に掛かる費用は、どれくらいなのでしょうか?
宮崎さん:採用企業様がクイックエージェントのプラットフォーム自体を活用することは無料です。
採用決定した際に、人材紹介のエージェントに対して採用フィーをお支払いいただくことにはなりますが、候補者がたくさんいる中から、コスト的に見合うエンジニアを採用することができます。
また、エージェント側は採用までスピード勝負だとわかっているので、即座にエンジニアを提案できるようにクイックエージェントに張り付いて準備しているケースがほとんどです。
大きなプロジェクトでは、2週間で100名以上の募集が集まることもあり、サービス内で候補者管理や面談調整、契約管理なども簡単にできるようなUI/UXを心掛けています。
宮崎さん:時間をかけずにエンジニア採用ができるサービスなので、スピード感を持って募集から登録までの全てのステップを終わらせられる機能が詰まっています。
また、エージェントとのやり取りをチャットで簡潔にできるようにもしています。
直接エージェントさんとチャットでやり取りをして日程調整ができるのですが、日程調整がしやすいツールも用意しています。
このとき、全てのエージェントと一度に連絡を取ると煩わしい場合もあるので、クイックエージェントでは面談依頼を出したエージェントとのみチャットが開かれるモデルにしています。
宮崎さん:採用企業としては、良い人材を紹介してくれるエージェントと、その時々にチャットすれば良い話です。
採用担当者の中には、様々なサービスを活用したことで結果的に多くの工数が掛かってしまうケースもありますが、クイックエージェントは時間的コストも極力少なくできます。
わざわざスカウトを毎日何通も送る必要がない。そこが強みであり、試してみてもらいたいポイントです。
その他にも、求人票の作成においても、入力しやすい最低限の項目数で作成できるようになっています。
もし、求人数が多くて入力が大変な場合は、WantedlyやGreenなどで掲載している求人を共有いただければ、弊社側で作成することもできるので、採用担当者の工数や手間は本当に掛からないと思います。
宮崎さん:そうした結果、
などといったケースにおいて、「緊急度の高いポジションを急ぎで採用できた」と喜びのお声をいただく事例も増えてきています。
いきなり正社員で数十名を採用することはかなり難しいですが、業務委託としてフリーランスのエンジニアを採用することは十分に可能です。
エンジニア採用にお困りの方がいらっしゃれば、まずはぜひクイックエージェントを試してみてください。
宮崎さん:新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各企業において緊急度の高いタスクが増えている状況だと思います。
そして、そのニーズを満たすためのサービス開発や機能追加がどんどん生まれてきている、と感じています。
この需要に対して引き起こされる採用課題を圧倒的な速さで解決できるのが、クイックエージェントです。エンジニアリソース確保の際は、是非クイックエージェントを使ってみてください。
これからも日本の多くの企業の成長に寄与できるように、クイックエージェントを通して日本のIT力を高め、オリンピック選手のように、世界で金メダルがとれるようなサービス・プロダクトを生み出す一助になれたら嬉しいなと思っています。
[Sponsored|株式会社ポテパン]
「エンジニア採用に困った」を一括募集でスピード解決!クイックエージェントはWEB上ですばやく簡単にフリーランスエンジニアを一括募集できるサービスです。希望条件の記入からエージェントとのやりとりまですべてクイックエージェントで完結できるから、効率的かつスピーディな人材確保が可能です。HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRに関する事例やサービスリリース情報など、最新Newsから今すぐ使える他社実践ノウハウまでが簡単にわかるインタビュー記事やセミナー情報をコンテンツとして配信しています。
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