花瓶にいけた切り花【写真:写真AC】
美しい花はできるだけ長い期間楽しみたいですね。暑さがやわらいできた秋は、植物にとっても過ごしやすい季節。家に飾った切り花がもっと長持ちする5つのコツを、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに聞きました。【動画】我流でやっていませんか? 切り花を長持ちさせる水切りの基本を分かりやすく映像でチェック ◇ ◇ ◇
切り花は暑い夏だと腐りやすいため、秋冬のほうが日持ちが良いです。この時期に飾る切り花は、ちょっとしたコツでぐんと長持ちします。家に花を持ち帰って飾る時は、次の5つを心がけましょう。
できれば茎を水に浸けてカット【写真:写真AC】
ボウルやバケツ、洗面器などに水を張り、その中に花の茎を浸して先端から1~2センチのところを斜めに切ります。切り口の断面積を広げて水の吸い上げを良くするためです。水を張るのが難しい場合は、そのままの状態で茎をカットしても良いですが、できるだけ早く水を入れた花瓶に移しましょう。 枝木の場合も先端をカットして切り込みを入れると、水の吸い込みが良くなり長持ちします。花バサミや園芸用のハサミがあると便利です。
花瓶の中で水に浸かる位置にある葉は取り除きます。葉が水に浸かっていると雑菌が繁殖して腐る原因になるためです。また、栄養分が葉にも必要になるので、花を長持ちさせるには余分な葉は取り除く方が良いでしょう。
水はこまめに変える【写真:写真AC】
花瓶の水は切り花を長持ちさせるのに重要です。暑い夏は毎日変えたいところですが、秋は毎日とまでいかなくても、水が汚れる前に変えるくらいが良いでしょう。花の茎がヌルヌルしていたら洗い流します。ガーベラなど茎が柔らかい花の場合、水量は浅めにしたほうが茎は傷みにくいです。「切り花延命剤」が付いている場合は、花が弱ってからではなく、最初から使用しましょう。その場合はしばらくの間、水を変える必要はありません。
茎が短くなった花は器に浮かべてもきれい【写真:写真AC】
茎の切り口が茶色っぽくなってきたら、再び斜めに切りましょう。短くなってきますが、長さに合わせて花瓶を変えると、雰囲気も変わりますよ。 茎がほぼなくなるくらい短くなっても、花が元気な時はお気に入りの器に水を入れて浮かべると長く楽しめます。食卓に飾ってごはんと一緒に楽しむのも良いですね。