メモといえば、EvernoteやOneNoteといった有名なサービスがあり、Googleにもリスト作りが得意な「Googleタスク」といったサービスがあります。それらに比べれば、作成したらラベルで絞り込むくらいのGoogle Keepにできることは非常に少なく、すでにEvernoteやOneNoteを使いこなしている方にしてみたら、今更感のあるサービスに見えるかもしれません。
たとえば、すでにスケジュールをGoogleカレンダーで管理していて、タスク管理もしっかりやりたい方は、もちろんGoogleタスクがいいでしょう。しかし、そこまでデジタルに依存していない方なら、Google Keepで十分と感じるはず。具体的には、スケジュール帳を使ってまで予定を管理する必要性を感じていない方や、紙のシステム手帳をメインに使っている方、既存のメモサービスは使いこなせそうもないと感じている方々などです。
Google Keepは入力項目がとてもシンプルで簡単。ゆえに、システム手帳に書いた予定の中でも、特に通知が必要だと思うものだけお知らせさせたい、逆に手帳に書くほどではないプライベートな用事を忘れずに対応したい、買い物リストをみるのに、いちいちシステム手帳を開くのは面倒、といったようなニーズに応えやすいと言えます。
頭に浮かんだメロディを音声でメモしてもいいですし、Android版なら図形描画もできるので、ウィジェットも使いながら、スケッチ専用のメモツールとして活用してもよさそうです。最近のスマートフォンは大画面化しているので、指先だけでも十分書き込むことができるはずです。このほかにも、とっさに言われた一言を忘れないうちにメモするなど、すぐにメモ帳が取り出せないシーンでも活躍するでしょう。
リマインダーで場所を指定しづらいなど使いにくい部分はまだありますが、書いて貼っておくだけというシンプルさなのに、マルチデバイスで音声メモやリマインダー付き、しかも容量は気にしなくていいというGoogle Keep、意外と出番はありそうです。