Onyx Internationalの「BOOX Poke Pro」は、6型のE Ink電子ペーパーを搭載したAndroidタブレットだ。KindleやKoboなど、特定の電子書籍ストアと紐づいたE Ink端末と異なり、Google Playストアからさまざまなアプリをインストールして使える汎用のE Ink端末だ。
前回紹介した「BOOX Nova」は7.8型という画面サイズが特徴だったが、本製品は6型ということで、Amazonで言うと「Kindle Paperwhite」、楽天Koboだと「Kobo Clara HD」という、売れ筋と直接競合するモデルだ。ページめくりボタンなし、フロントライト搭載など、特徴もかなり近いものがある。
この両ストアの一方を使うだけならば、それら専用端末を使えばよく、本製品に手を出す必然性はあまりないが、両ストア以外の電子書籍ストアを使いたいか、あるいは複数のストアを併用したい場合は、Google Playストアから任意の電子書籍ストアアプリを導入できる本製品は、魅力的な選択肢ということになる。
もっとも前回の「BOOX Nova」同様、その使い勝手はかなり独特で、Androidタブレットの液晶がE Inkに変わっただけというわけでは決してない。前回同様、国内代理店であるSKTから借用した製品をもとにレビューをお届けする。
縦向き利用を基本としたデザイン。「BOOX NOTE」などとは異なりフロントライトを搭載する同梱品一覧。このほかに取扱説明書類が付属する。スタイラスは非対応本体背面。カメラは前後ともに搭載しない技適の番号はシールで貼付されている画面とベゼルの間にわずかな段差がある本体下部に物理式のバックボタン(ホームボタンではない)を搭載する。「BOOX Nova」に比べるとボタンの突起があまりない。ちなみに長押しでフロントライトをオン・オフできる本体底面には電源ボタンおよびMicro USBポートを搭載する。電源ボタンは上部、端子はUSB Type-Cだった「BOOX Nova」との大きな違いだ