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PS5が「ゲーム機史上最大に売れまくる」と言えるワケ、推定原価はなんと…
日本や米国で11月12日に発売されるソニーの「プレイステーション5(PS5)」は、ハイスペックでありながら極めて戦略的な価格がついた。楽天証券経済研究所チーフアナリストの今中 能夫氏は、PS5の世界販売台数を「5、6年の間に2~3億台」と予測する。この数字は、家庭用ゲーム機で過去最大だったPS2の1億5768万台を大きく上回るものだ。PS5の原価はいくらなのか? なぜその価格で売るのか。大注目を集める理由に迫った。
経済ジャーナリスト 寺尾 淳
経済ジャーナリスト 寺尾 淳
経済ジャーナリスト。1959年7月1日生まれ。同志社大学法学部卒。「週刊現代」「NEXT」「FORBES日本版」等の記者を経て、経済・経営に関する執筆活動を続けている。
<目次>
- PS5は史上最大「5、6年で2~3億台」売れる?
- 歴代プレイステーションの販売台数と比較
- 初期ロットの原価はなんと……
- 戦略的な価格設定ができたワケ
- 高コスパ・スパイダーマン・eスポーツのトリプル効果
- PS5が家庭用ゲーム機競争に決着をつける?
PS5は史上最大「5、6年で2~3億台」売れる?
11月12日、ソニーの「プレイステーション5(PS5)」が日本や北米、メキシコ、オセアニア、韓国で発売される(ヨーロッパなど他地域では19日発売)。 9月17日に発表された希望小売価格は、BDプレーヤー内蔵の標準型が日本4万9,980円、北米499.99ドルで、ダウンロード専用機のデジタルエディションが日本3万9,980円、北米399.99ドルとなっている(税別)。6年9カ月ぶりのPS本体の新作ということで、全世界で話題沸騰中だ。日本では販売店に予約が殺到し、これから予約しても年内の入手はまず困難だと言われている。 その世界販売台数について「5、6年の間に2億台から3億台」と予測するのは、楽天証券経済研究所チーフアナリストの今中 能夫氏である。「PS5は、過去最大だったPS2を抜いて、家庭用ゲーム機史上最大の普及台数を記録する可能性があります」(今中氏) この予測がどれほどのことを意味するのか、まずは歴代のプレイステーションの販売台数と比較して説明しよう。関連記事
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歴代プレイステーションの販売台数と比較
ソニーの「プレイステーション(PS)」の歴史は、26年前の1994年にさかのぼる。現在のソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)の前身、ソニー・コンピュータ・エンタテイメント(SCE)が設立されたのは1993年11月。翌1994年の12月3日、初代「プレイステーション」が発売され、全世界で累計1億2408万台を売り上げている。 2000年3月に発売した「プレイステーション2」は、当時出回り始めたDVDプレーヤーとして買い求めた人もいて、世界累計で1億5768万台を販売した。その頃までのPSの日本市場におけるキラーソフトは「ドラゴンクエスト」シリーズだった。 2006年11月発売の「プレイステーション3」の国内キラーソフトは「ファイナルファンタジーXIII」に代わるが、世界累計販売台数は1億に届かず8741万台にとどまった。2014年2月に登場した「プレイステーション4」では、世界累計で再び1億の大台に乗せ、2020年6月末までに1億1210万台を販売している。PS4の日本でのキラーソフトは「モンスターハンター:ワールド」だった。 初代からPS4までの歴代機種に「ポケットステーション」(1999年1月発売)、「PSP」(2004年12月発売)、「PS Vita」(2011年12月発売)、「PS4 PRO」(2016年11月発売)などの「スピンアウト企画もの」を加えた世界累計販売台数は、24年間かけて2018年8月に5億台を突破した。 ここで、前述の「5、6年で2~3億台」という今中氏の予測を思い出してほしい。「PS5」は2020年代の前半だけで、その半分相当の台数を売り切ってしまいそうだというのである。その勢いには、「あつまれ どうぶつの森」の大ヒットに沸く任天堂の「Nintendo Switch」も、PS5発売日の2日前の11月10日に発売されるマイクロソフトの「Xbox series X/S」も、かすんでしまいそうだ。 なぜ、PS5はこんなに売れると見込まれているのだろうか。今中氏は、その理由としてまず「価格でのサプライズ」を挙げる。【次ページ】初期ロットの原価はなんと……。戦略的な価格設定ができたワケ
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