現在契約している通信会社から他社へ乗り換える際、今使っている電話番号をそのまま引き継げるサービスを「MNP」といいます。
では、MNPを行う場合には各社どのくらい手数料がかかるのか、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社それぞれを確認していきましょう。
通信回線の契約を他社に切り替える際、まずは現在契約している通信会社にて「MNP予約番号」を発行する必要があります。MNP予約番号は各通信会社の店舗・電話・公式HPより取得可能となっています。
MNP予約番号を取得したら、新たに契約する通信会社にて契約を行います。MNP予約番号には有効期限があり、期日を過ぎた後に申し込みを行っても手続きができない可能性があるので、MNP予約番号の取得後は速やかに手続きを行いましょう。
ドコモでは、2021年4月1日よりウェブ窓口・店頭・コールセンターすべてでのMNP手数料が0円となっています。ドコモ内の新料金プラン「ahamo」はもちろん、他社への乗り換えも無料で行うことができます。
ただし、2019年9月30日までに提供されている料金プランで契約している場合、2200円の手数料がかかります。
ドコモからほかの通信会社にMNPする場合、「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」を「2年間の定期契約あり」で契約している人は、解約金が1100円必要になります。
【参照】ドコモ報道発表資料 携帯電話番号ポータビリティ手数料の廃止
auでも、MNPをする際にかかる手数料は2021年4月1日より廃止されており、無料で予約番号を取得することが可能です。こちらはpovo・UQ mobileの契約者も同様となっています。
【参照】KDDI 「携帯電話番号ポータビリティ」の手数料を廃止
auの「2年契約」に加入している場合、更新期間以外にMNP・解約・一時休止・2年契約の廃止を行った場合には、契約解除料として1万450円が必要です。ただしauで契約してから11年目以降の人は、契約解除料は3300円となります。
「2年契約N」に加入している場合は、契約解除料は1100円です。
また、現在auから提供されている使い放題プラン各種については、「2年契約N」の対象外となっており、これらにプランを変更すると「2年契約N」は自動的に廃止となります。その際に解除料は発生しません。
【参照】au 2年契約/2年契約の契約解除料はどのようなときに、いくら発生しますか?
KDDI内のブランドである「au」「povo」「UQ mobile」間での変更であれば、契約解除料や新規事務手数料といった費用は発生しません。当然MNP手数料も無料となります。
ソフトバンクでもMNPにおける手数料は廃止されています。2年契約に加入していない場合は、契約解除料も無料ですが、2年契約に加入している場合は、更新月以外の乗り換えで1000円の契約解除料がかかります。また、対象プラン以外を契約しているユーザーの場合は9500円の解約金が発生します。
【参照】ソフトバンクから他社にのりかえたいのですが、手数料はかかりますか?
また、KDDIと同様にソフトバンクでも「ワイモバイル」や「LINEMO」に料金プランを変更した場合の手数料・契約解除料はかかりません。
楽天モバイルでは、「ZERO宣言」として5G通信料や専用アプリを使った国内通話に加え、契約事務手数料やMNP転出手数料、契約解除料などを0円に設定しています。
そのため、楽天モバイルからほかの通信キャリアにMNPする場合も、ほかの通信キャリアから楽天モバイルにMNPする場合も、楽天モバイルでかかる手数料は無料となっています。
【参照】楽天モバイル ZERO宣言
※データは2021年6月上旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦